第3章 リーザス陥落
第100話 救出
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」
ランスが言っている最中だった。また、ずずんっ! と地下にまで響く騒音が響いたのは。
「ま、また上から…………」
「おい。なんでまだ上で戦ってる音がするのだ! さっきから進んでないんじゃないのか!」
「そんな訳ないでしょ! リック将軍や清十郎さんが攻め続けてるんだもん! 私達よりも早く進撃してたって不思議じゃないわ」
「む……それは有り得そうだ。あの戦闘狂どもなら。だが、それはオレ様の軍だ。つまりは流石はオレ様、と言う事だな、がははは!」
「マリアさんや志津香さん達もきっと頑張ってくださってる筈です。ランス様」
「当然だ。オレ様の女は軟ではないからな」
「(馬鹿? マリアさんは兎も角、志津香は明らかに絶対違うでしょ……)」
さて、次の場面はマリア達に変わった。
モンスター達の暴走は街中に広がっているが、なだれ込んだ解放軍がリーザス民への被害を最小限に抑えていた。 そしてマリアのチューリップも大いに活躍をしていた。デカントでも全く押されず、踏み越え 時には砲弾で蹴散らし 今の今までは白兵戦でユーリや清十郎、リック達に活躍の場を奪われてた? と思われがちだが 歴史的な兵器としての活躍を現在、十分過ぎる程誇示しているのである。
まぁ、実を言えばランスやユーリ、清十郎、リックと主力メンバーががいないから、嫌でも目立つ状況と言うのは置いといて。
「工場長! ご無事で!?」
「カスミ! そっちもね。状況は??」
「ここまで来ると、最早リーザス軍の独壇場だと思います。確かにモンスターの量が多く進みずらい状況である事は変わりませんが、こちらの被害は殆どありません。第三軍の将トーマがこちら側へ来た事でヘルマン軍もほぼ機能していないと言えるでしょう。それに……」
カスミが周囲を見渡す。
「リーザス軍は帰ってきた! 国を取り戻すもう少しだ!」
「国民達よ! 後少し、後少しだけ辛抱してくれ! 直ぐに平和なリーザスを取り戻して見せる!!」
混乱を極まっていたのはヘルマン軍だけではなく民も同じだった。その民を落ち着かせる為に、二次災害を起こさない為に魔道拡声器を使用して民に呼びかけていた。
「まさに名案ね。暴動の様なのが続いて、モンスターも暴れててって状況じゃ 不安感が溜まっていくわ。溜まりに溜まって爆発でもすれば住民たちも危険だもの」
「それに、あの拡声器での声は士気を上げる為にもしているって思うわ。……もう、ここがゴールだしね」
マリアをフォローしていた志津香も頷いていた。
「うん。なら私達は主にサポートに回った方が良いわよね。正面から突っ込んでくるデカントは粗方片付けたし、チューリップを撃ちまくって街を破壊し
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