第3章 リーザス陥落
第100話 救出
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
未来のリーザスでは、必ず七不思議の1つに数えられる事だろう、と思いつつも進撃を開始していくのだった。
「デビルビーム!」
「ぐあああっ!!!」
街中では まだまだヘルマン側の残党と戦っている。
トーマが現れた為、兵達は大人しくなったのは事実だったが、それが全土に及んだか? と問われればまだなのだ。負ければ死以外の何物でもなく、落ち延びたとしても ヘルマン側には期待は出来ない。皇子の本国での扱いをよく知っているからだ。……戻ったとしても、どう扱われるか判らない。死罪になる可能性だってある。そう強く考えた後にとった行動が 特攻だった。
或いはまだ魔人がいるから勝機は十分にある、と思ったのかもしれない。
だが、魔人が手を貸す事は最早有り得ない事を この場の誰もが知る由もなかった。
リーザス側には大義があるがヘルマン側にとっては 不毛だと言って良い戦いはまだ続いていく。
「志津香。どんな時でも背後は注意しろよ。こんな戦場だったら尚更だ」
「ええ。……ありがとね、フェリス」
統率はされていないものの、魔物の数はまだ非常に多く、ヘルマン側の兵力もリーザスに集中している為か これまでよりも数を考えたら圧倒的に多い。そんな中で、志津香を初めとした魔法使いの部隊は 戦士の攻撃だけでも致命傷になるかもしれないから、より注意が必要だ。
そこを見越してこそのフェリス。
空から戦況を見据えて、時には魔法で 時には大鎌で敵を攻撃。全体のフォローをしているのだ。
「ひゅ〜 さっすがだねぇ。フェリス。惚れ惚れするよ」
「口動かしてないで、身体と手を動かせ。ミリ」
「へいへい。これ終わったら アンタとは一緒に浴びるくらい飲みたいよ。……どうだい?」
「………すこしくらいなら。だから今は手動かせ。五体満足の方が良いだろ」
悪魔と酒を飲み交わす。
フェリスも以前までなら戸惑い、或いは魂の回収をするために、と打算的に利用するだけだっただろう。
だが、もう彼女の中にはそんな感情は一切ない。……勿論 人間の魂の回収は仕事だから せっせと済ませているが、リーザス側は もう大切な仲間なんだから。
「『こうして、悪魔っ子は ユーリ・ローランドだけでなく リーザス側随一の性技の使い手であるミリ・ヨークスにも身体を赦し、更なる快楽地獄へと落されていくのだった』」
「誰がだコラぁぁぁぁ!!! この不良神官ンンン!!!!」
そんな時に色々とちゃちゃを入れるのはランスの女版だったり、悪魔より悪魔と呼ばれたりする、最凶のシスター ロゼだ。
「あっはは。そっかそっか、違うわよね〜? 地獄じゃなかったかしらぁ〜? 天国ね天国。悪魔っ子が天国行っちゃマズイと思うけどぉ〜♪
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ