赤い髪のご主人様
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とキュルケは扉から顔を出して、笑う。
今のところ、ペースに乗らされてばかりだ。
「違いますっ!記憶力!その辺、ふらついてくる!」
そういって俺は扉を開けて出て行った。
後ろのほうから「あ、いってらっしゃーい。・・・というか、食堂の場所分かるかしら?ヴェル。」
なんか、最後のほうの言葉は聞き取れなかったけど、ま、いっか!
一方、オリンポス山にて――――――――――
「ゼウス様ー?ここに書類置いときますよ?」
くそっ、ヘルメスのやつめ。
あいつが『ゼロ魔』の世界に行ってから、こんなに書類を書かせるなんて。
「仕方ないじゃないですか。我々は人間や他の動物たちの上に立つ存在であり、自然現象を起こすことも出来る。だからといって、我々は完全に万能ではない、ゼウス様、貴方はいつだったかそう仰ってましたよ」
・・・我が息子ながら、恐ろしい。
確かにその通りだが、ここで我が息子に言われるのと他人に言われるのではショックが違うな。
「貴方の悪知恵そのものですからね、僕は。」
そういえば、そうだった。
俺の悪知恵・・・違う違う!計画的策略でお前は生まれたんだ!
「それを悪知恵と言うんです。・・・どうですか、彼の様子は。」
まぁまぁだ。
俺がヘラにそうされているように尻に敷かれそうな未来が見えてくるな。
男は敷かれるくらいが丁度いいのだ。
おっと、名言だな!
まぁ、コイツにはちょうどいいかもしれんが。
「そうですね・・・。まぁ、あんな目に遭いましたからね・・・。」
女と付き合う前に死ぬなんて、哀れだと思わんか?我が息子よ。
「なんとも言いがたいです。というか、先ほどからヘラ様が睨んでますけど・・・」
わわっ!ヘラ、今のはだな、浮気をしているというわけではなくてだな、俺の持論なんだ!
一番、愛してるのはお前だ!
ヘラ!
「・・・全く、神も大変ですよね、ホント。」
ヘルメス、ため息をつく暇があるならばフォローくらいしてくれたらどうだ。
さーてと、新たなる名前・『VermelioChrimson』に敬意を評し、一つフラグでもくれてやるとしよう。
・・・ヘルメス、変な顔で見るな。
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