ペルソナ3
1796話
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ープの1人娘だったよな?」
確認の意味も込めて尋ねるが、そんな俺の横ではゆかりが微妙に嫌そうな表情を浮かべているのが見えた。
いやまぁ、理由は分からないが、ゆかりは桐条グループに対して思うところがあるのは間違いない。
それだけに、桐条美鶴がバイクをに乗っているというのを聞いても、素直に納得出来ないんだろう。
「趣味は人それぞれだからな」
だが、荒垣にとっては特にその辺は気にする事ではないのか、あっさりとそう告げる。
「さて、話を戻すが、影時間になればバイクで移動していたり、何より桐条のペルソナは探知能力に秀でている。……少なくても、俺やアキのペルソナよりはな」
「つまり、普通に街中を移動していれば見つかる可能性が高いって事か」
「そうなるな」
「……やっぱり、俺の魔法は便利だと思わないか?」
荒垣の言葉を聞き、ゆかりに笑みを浮かべてそう尋ねる。
そんな俺の言葉に、ゆかりははいはいといった様子で返してきた。
桐条グループに対して色々と思うところがあったゆかりだったが、今の状況を考えると桐条美鶴を欺いてやった、といった思いがない訳でもないのだろう。
「うん? どういう意味だ?」
だが、俺とゆかりのやり取りの意味が分からない荒垣は、当然のように戸惑った視線をこちらに向けてくる。
「俺が魔法を使えるというのはもう、知ってるな?」
「あ? まぁ、ああやって見せられればな」
元々この世界にも魔法があり、更には炎獣を目の前で見せている為か、荒垣は俺の言葉を特に疑う様子もなく、受け入れる。
いやまぁ、子猫の炎獣がいるのを見れば、当然か。
指を鳴らして子猫の炎獣を消しつつ、言葉を続ける。
「俺の魔法の1つに、影の転移魔法ってのがある。それを使えば、それこそ一瞬にしてここからタルタロスに向かうのは難しい話じゃない。そして俺とゆかりは、影時間の移動に関してはこの影の転移魔法を使っていた。……後は、分かるな?」
「な……に……? 転移魔法、だと? そんなのがあるのか?」
転移魔法という存在に驚いたのか、荒垣は目を大きく見開いていた。
いやまぁ、その気持ちも分からないではないけどな。
この世界の魔法に、転移魔法があるかどうかも分からないし。
ああ、でもターミナルみたいな不思議装置があるのを思えば、もしかしたら転移魔法とかがあっても不思議じゃない、よな?
「ああ。普通にあるぞ。シャドウが使う魔法とは全く別系統の魔法だがな」
「……それは、ブフとかか?」
「詳しいな」
にしても、最初に出てくる魔法が氷魔法のブフとはな。
普通なら、火のアギとかそっち系じゃないのか?
そんな風に思うが、残念ながら荒垣にとって魔法というのはブフらしい。
もし
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