0136話『択捉の気持ちと松輪の着任』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
今日から後段作戦を攻略開始しようという思いでもう甲はしないだろうという感じで進めていた。
そんな中、E-5『地中海への誘い』の地中海キプロス島沖海域では択捉型海防艦二番艦である『松輪』が魂が捕らわれているという話がある。
それなのでまずは丙作戦で進めて松輪救出を先にしておきたい所存であった。
そしてそれに呼応して今現在執務室には択捉が私の提督机の隣に置いてあるもっぱら駆逐艦が多く使うデザインの椅子に座っていた。
「司令。松輪の事をお願いします。私も早く松輪に会いたいですから」
「任せておけ。必ず彼女の事を救出しような」
「はい!」
択捉と元気に会話をしていると第五海域攻略艦隊の面々が執務室へと入ってきた。
旗艦を照月にして、イタリア、ウォースパイト、グラーフ・ツェッペリン、加賀さん、雪風の六人で行ってもらおうと考えていた。
「司令! この雪風にお任せください!」
「照月の対防空でお空をお守りしますね!」
ビシッ!という敬礼が似合う雪風が最初に声をあげた。
続いて照月が声をあげる。
うんうん。やっぱり駆逐艦の子達は元気だな。
それで私は二人の頭を撫でてやった。
「やりました!」
「えへへー……」
喜んでいる二人を横目に私は残りの四人に視線を向けて、
「イタリアとウォースパイト、グラーフは海外艦の戦艦としておそらく特攻があると思う。だから頼んだぞ」
「わかりました。イタリア、頑張りますね」
「アドミラルの頼みでしたなら快く承りますわ」
「そうだな。アトミラール、我らの活躍を愉しみにしておいてくれ」
三人は海外艦とはいえ国が違うから少しは揉めるだろうけどそれに関してはもう過去に何度もやっているのでどうにかなるだろう。
そして最後に加賀さんへと目を向けて、
「加賀さん。みんなのまとめ役をお願いします」
「わかったわ。きちんとまとめ上げるから期待しておいて……」
表情筋が少し死んでいるけどそれでも強気の笑みを浮かべる加賀さん。
ここぞという時に頼りになるんだよな。
前回の大規模作戦で活躍させてあげられなかったから今回はぜひとも頑張ってもらいたい。
「そして最後に択捉からみんなに話したい事があるそうだ。聞いてやってくれ」
それで六人は私の隣にいる択捉へと視線を向ける。
それで択捉は少し萎縮してしまっているけど勇気を出して言葉を紡ぐ。
「あの……! 皆さん、お願いがあります! 私の妹の松輪が深海棲艦に魂を捕らわれていると聞きました。できれば私が自ら助けに行きたいんですが自身の力不足は自覚していますので、それで皆さんに松輪を救出してもらいたいんです。よろしくお願いします!」
そう言って択捉は頭を下げた。
そしてすぐに照月とイタリアが択捉
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ