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新訳紅桜篇
3 油断大敵
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ない、というとっても便利な道具。
  私も常日頃、愛用させてもらっている。
  大、中、小 の大きさがあり、用途によって使い分ける。
  今回は、中サイズ。



  つぎに、「魔法のバッグ」から、男性清掃員の衣装を出して、着る。
  足首のところをひもで縛り、その上に鬼兵隊員のの服を着る。

  そして、女性清掃員の服を着た。
  そして女子トイレへ急ぐ。


  無事に隣の女子トイレの個室に入ると、
  先ほどの女性清掃員の服を脱ぎ、「鬼兵隊男」の服に戻った。
  そして、顔に仮面をつけた。



  仮面をつける技は、ヨーロッパのあるパーティーで出会った、ある男から教わった。



  つぎに、声が出てもいいように、私は「魔法のバッグ」から紫色の液体の入った小瓶を取り出し、
  2滴、のどに垂らす。若い男の声に変声した。

  これならバレずに、「男」でいられる。




  _よし、完璧。


  着替えをバッグの一番上に準備し、バッグから人形を取り出す。
  ちょうど掃除をさせているような角度に仕上げ、中に鍵をかける。

  ついでに、おまけのマイクも付けた。

  誰かに開けられそうになった時、うまく対応しないと困るからだ。



  そして袴の股のところをある程度余裕を持たせる。
  準備が完了した私は、女子トイレを裏から出た。

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