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提督はBarにいる。
夏の素麺レシピ特集・その3
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る。蕎麦や饂飩、焼きそばに中華麺、パスタにと実に様々。そんな様々な麺料理を素麺で再現してみようというワケだ。

「ほほぅ、中々興味深いな提督よ。で……まずは何を食わせてくれるんだ?」

「まずは俺の地元……ってワケでもねぇが、出身県の名物でもある『じゃじゃ麺』風の素麺を作ってみようと思う」

 岩手県の堅調所在地である盛岡市には、『盛岡三大麺』と呼ばれる麺料理がある。ひとつは一口で食べきれるサイズに小分けにされた蕎麦を食べ、その椀の数を競う『わんこそば』、もうひとつは北朝鮮の平壌を故郷に持つ料理人が産み出したとされている『盛岡冷麺』、そして最後が『じゃじゃ麺』だ。

 名前の響きからピンと来た人もいるかもしれんが、ルーツは中国大陸の麺料理であるジャージャー麺がルーツとされており、第二次大戦後、引き揚げ兵によって盛岡に持ち込まれたジャージャー麺が変化したもの、と言われている。じゃじゃ麺とジャージャー麺の大きな違いは、使われている麺だ。ジャージャー麺は当然ながら縮れて黄色い中華麺だが、盛岡のじゃじゃ麺は茹で立て熱々の饂飩。まだ湯気の立ち上る饂飩にに肉味噌や千切りにしたキュウリ、薬味などを乗せて麺と絡めて食べるのがじゃじゃ麺なのさ。

「成る程……それをおそうめんでやろう、という事ですね?」

「そういう事。んじゃ、早速作りますかねぇ」

《シメまで美味い!じゃじゃ麺風そうめん》※分量2人前

・そうめん:2束(200g)

・合挽き肉:120g

・長ねぎ:1本

・味噌:大さじ2

・にんにく:2片

・豆板醤:小さじ1〜2

・酒:大さじ4

・みりん:大さじ2

・砂糖:小さじ1

・椎茸:2枚

・筍(水煮でOK):1/2個

・キュウリ:1本



 さて、作っていこう。といってもほとんどは肉味噌を作る行程なんだがな。まずは野菜を刻んでいく。キュウリは千切り、にんにく、長ねぎ、椎茸、筍は細かくみじん切りにしておく。椎茸と筍はそれぞれ旨味出しと食感を加える為に入れてあるが、入らなくても十分美味いぞ。

 さぁ、炒めていこう。フライパンに油を薄めに引いて熱し、刻んだにんにくを入れる。香りが立ってきたら合挽き肉を加えて炒める。

 合挽き肉の色が半分程変わったら、みじん切りにした長ねぎ、椎茸、筍を加えて中火で炒めていく。ネギがしんなりしてきたら味噌、豆板醤、酒、みりん、隠し味の砂糖を加えたら火を弱め、弱火で汁気が無くなるまで、焦がさないようにかき混ぜつつ煮詰めていく。豆板醤の量は自分の舌に合わせて調節してくれ。水気が飛んだら肉味噌は完成だ。

 素麺を茹で上げたら流水で〆てやり、水気を切ったら皿に盛り付ける。その上に肉味噌と千切りにしたキュウリを乗せてやれば完成だ
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