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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
651部分:第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその十
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第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその十

「そのタムタムを怖がるなんて間違っているのだ」
「張飛はそう思うか」
「その通りなのだ」
 言い切る張飛だった。
「少なくとも鈴々はそんなことは絶対にしないのだ」
「そうよね。鈴々ちゃんってそういうことは絶対にしないわよね」
 それは馬岱も保障するのだった。
「偏見とかはないから」
「偏見って何なのだ?」
 張飛はこの言葉は知らなかった。
「何の言葉なのだ」
「後でじっくりと教えてやる」
 呆れながら言う関羽だった。
「全く。少しは学問はだな」
「学問がなくても生きていられるのだ」
「そういう考えが駄目なのだ」
 関羽は少し厳しいことを告げた。しかしだった。
 彼女もタムタムを見てだ。それでこう言うのだった。
「その通りだな。タムタムは悪い者ではない」
「関羽もわかってくれるのか」
「わかる。貴殿から放たれている気は悪いものではない」
 それは言う彼女だった。
「むしろ善だな」
「わかる。タムタムが」
「そうだ。それでなのだが」
「それで?」
「猛獲のいる場所は何処なのだ」
「あっちだよ」
 チャムチャムが遠くを指差して言う。
「ここからすぐだよ」
「思ったより簡単に辿り着けそうだな」
 関羽はチャムチャムの話を聞いて述べた。
「最初はどうなるかと思ったが」
「てっきり猛獣や蛇に悩まさせられると思ったがのう」
 厳顔も言う。
「しかし思ったより楽にいったのう」
「そうだな。本当にな」
「ここまではじゃな」
 しかしだった。ここでこうも言う厳顔だった。
「問題は猛獲じゃが」
「そうだな。どういった者か」
「それがわからん」
「普通の人間だよ」
 またチャムチャムがこう言う。
「だから安心していいよ」
「全然あてにならないんだけれどな」
 馬超も彼女の今の言葉は信じようとしない。
「さっきの褌のおっさんの話だってな」
「絶対に普通の人ではないですね」
 それは月も言う。
「そんな奴がいるのかよ」
「私達の世界にはいませんでしたけれど」
「力士ではないわね」
 神楽は自分が言った言葉をすぐに否定した。
「多分」
「力士にしては」
「髷をしていないようですね」
 ミナと月もそれはないと見ていた。
「むしろ」
「おかしな人では」
「そういえば髷とかはなかったよ」
 それは目撃者であるチャムチャムも言う。
「覇王丸とか十兵衛みたいなのはね」
「そう。やっぱりね」
 ミナはチャムチャムのその言葉を聞いて頷いた。
「それじゃあその人達は」
「変態なのかしら」
「人ではないかも知れませんね」
 そんな話をしてだった。とりあえずその怪人のことは放っておかれたのだった。
 そしてそのうえで
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