ペルソナ3
1795話
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げ、短く言葉を交わして携帯を切る。
出掛ける準備を整え、玄関で影のゲートに身体を沈めていき……携帯を切ってから、1分もしないうちに俺の姿はゆかりの前にあった。
「すぐに行くって言ってたけど……本当にすぐよね」
どこか呆れたような様子で呟くゆかりだったが、俺はそれに笑みを浮かべてから口を開く。
「さて、それじゃあ昼食を買ってから帰るか。……何を食う? 牛丼?」
先程まで読んでいた漫画の中で、ヒロイン……主人公の教え子――年上だが――が学校の近くある牛丼チェーン店の牛丼が好きだという事を思い出しながら、そう告げる。
……何だか、つくづくネギま世界に似てるよな。
円も牛丼が好きだったな……と思いながら告げたのだが、何故かゆかりからは呆れの視線を向けられる。
「あのね、女の子と一緒に食べるのに、何で牛丼?」
「何となく食いたくなってな。……それとも、他に何か食いたいのがあるのか? コンビニ弁当とかでもいいけど」
栄養とかそういうのは、コンビニ弁当も牛丼も対して変わらないだろう。
それこそ、カップラーメンとかでもいい。
……本格的に調理をするには、台所がかなり小さいから無理だが。
「そうね。まぁ、アクセルがいいならそれでもいいわよ。……出来ればもう少し女の子向けらしい食べ物とかがよかったけど」
「お好み焼きとかか?」
「……そこは、せめてピザにしない? ほら、とにかくアクセルに何を言っても無駄なのは分かったから、牛丼でいいから行きましょ。荒垣さん、だっけ? その人が来るまでに食事は済ませておいた方がいいでしょ?」
「約束の時間は午後3時くらいだから、特に問題はないと思うけどな。……まぁ、ゆかりがそう言うなら、牛丼でも買って帰るか」
「ちょっと、何で私が牛丼を食べたいって事になってるのよ」
そんな不満そうなゆかりの声を聞きながら、俺は影のゲートに身を沈めていく。
ゆかりもまた、何度も影のゲートを使っている為か、特に動揺したりせず、身体を影に沈めていく。
そうして、結局俺はネギ玉牛丼大盛りを、ゆかりはハーブ牛丼とかいうの買って、部屋に戻るのだった。
午後3時近くになる頃、部屋の中にチャイムの音が響く。
昼食も食べ終わり、買ってきたペットボトルのお茶を飲みながらTVを見ていた俺とゆかりは、そのチャイムを聞くと視線を合わせて頷く。
ちなみにTVでは、美味いラーメン屋めぐりとかいうよくある……それでいてある程度視聴率を稼げそうな番組をやっていた。
はがくれ辺りが出ないかとも思ってたけど、残念ながら……少なくても今のところは出る様子がない。
ともあれ、今日最大の目的でもある荒垣が来たのだから、と俺は立ち上がって玄関に向かう。
……これで、実は新
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