ペルソナ3
1795話
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もしもし?」
『アクセル? メールを見たんだけど……あれって本当?』
「ああ。俺の部屋で話をする事にした。で、どうする? 俺が迎えに行けばいいか?」
『そう、ね。出来ればそうして貰えると助かるわ。私はアクセルのアパートに自分で行った事がないし』
「……そう言えばそうだったな」
今までゆかりが俺の部屋に来る時は、俺が転移魔法を使ってやって来ていた。
そう考えれば、大事な事を話しあう今日に限って、普通にやってくるというのは遅刻する可能性もあるので色々と不味いだろう。
「分かった。じゃあ、授業が終わったら電話をくれ。昼飯は俺の部屋で食うか?」
今日は土曜日だけに、授業そのものは午前中に終わる。
それで余裕を持って午後3時としたのだが……
『ええ、そうね。じゃあ昼になったら迎えにきてくれる? 昼食を買って、アクセルの部屋で食べましょう』
「……へぇ、迎えに来るのをあっさりと受け入れるとは思わなかったな。今までは思い切り嫌がってたのに」
『アクセルにそういう事をすれば、喜ばせるだけだと学習したのよ。それに……もう何を言っても無駄だし』
疲れた様子で告げるゆかりだったが、すぐに口調を元に戻す。
『じゃあ、とにかく昼くらいに来てね』
「分かった」
休み時間の短い間だからだろう。ゆかりはその言葉と共に電話を切る。
さて、これから昼までは後2時間くらい。
いや、12時になったからすぐに授業が終わる訳ではない以上、ある程度の余裕はあるか。
それまでは、取りあえず適当にまた漫画を……そんな風に考え、漫画を読む事に集中していると、2時間という時間はあっという間にすぎさっていく。
魔法使いの子供が何故か中学校の教師になるという……何だか、とんでもなく見覚えがあるシチュエーションながら、内容は全く違う――それこそネギと小太郎くらい――というのを読んでいたのだが、再び着信の音で我に返る。
地底から侵略してきたタコ型の地底型火星人とかいう相手と戦っていた続きを気にしながらも、携帯に手を伸ばす。
すると、そこに表示されていたのは予想通りにゆかりだった。
ついでに時間を確認すると、12時24分。
うん、思ったよりも漫画に夢中になっていたらしい。
「もしもし?」
『アクセル? 今、月光館学園から少し離れた場所……ほら、以前アクセルと一緒に影のゲートで転移して貰った場所にいるんだけど、そこまで迎えに来てくれる?』
「……あ」
その言葉に、既にゆかりが学校の校舎から出ているのを悟る。
しまったな、これまでのように学校の校門前で待ってるつもりだったのに。
そうも思ったが、取りあえずその辺りは仕方がないと判断し、口を開く。
「分かった、じゃあすぐに行く」
そう告
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