(原作)ヘンゼルとグレーテル(アレンジ少々アリ)A
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歩いていると、一羽の真っ白な雪のようにきれいな小鳥を見つけました
「ヘンゼル兄さまあの真っ白な小鳥!」
「追いかけてみよう、グレーテル」
二人が追いかけると、小鳥は一軒の小さな家の屋根にとまりました
近よってみると、なんと家はパン、屋根はお菓子でできていました。窓はすきとおったさとうです。
「さあ、すこしご馳走になろう。僕は屋根を一切れ、グレーテルは、窓を食べてもいいよ」
いいながらも、ヘンゼルは我慢できずに屋根を一切れ千切りました
グレーテルは窓ガラスに近づき、ぽりぽりとかじりました
その時、家の中から、誰かきれいな大きな声で歌い始めました
『ぼりぼり かりかり 私の家をかじっているのはどこの誰かしら?』
「「それは風です。風です」」
二人は一緒に答えると、いらん顔で食べ続けました
そのおいしいこと、ヘンゼルは屋根を丸ごと一枚引き千切りました
グレーテルは窓ガラスを丸ごとはずすと、座り込み、二人で食べ始めました
不意にドアが開いて、よぼよぼのおばあさんがふわりと出てたので、ヘンゼルもグレーテルもびっくりして、手に持っていたものを思わず落としてしまいました。
『おや、まあ、なんてかわいい子供たち。さあ、家に入っておいで。何にも怖い事はないからね』
おばあさんは二人の手をとって、家の中へつれていきます
『おばあさんその子達は〜?』
『もしかして新しいお友達かしら?』
家の中にはヘンゼルとグレーテルと同い年くらいの子供たちが沢山いました
『そうだよ、新しいお友達だよ。キヒヒヒ』
「僕はヘンゼル。こっちは妹のグレーテル」
「…よろしくお願いします」
『『ようこそ、お菓子の家へ♪』』
子供達は暖かく向かい入れてくれ、席に着くとミルクに、りんごやくるみなどのごちそうが運ばれてきました
ヘンゼルとグレーテルは、またまた夢中で食べ終わるとおばあさんは二人を寝室へ案内しました
ヘンゼルとグレーテルは、ベッドへ横たわりました。まるで天国に来ているような気分でした
『新しい犠牲者の誕生だ』
『可哀想に…』
『でもしょうがないさ、もう僕らは終わっているのだから』
『そうだよ、俺達はもう死んでいるのだから』
『おうちに帰りたいよー』
『パパとママに会いたいよー』
『泣くなばか。おばあさんに知られたら、また…』
『こんな生活いつまで続くのかな…?』
『『はやく…自由になりたいよ…。
おうちに帰りたいよ……
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