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獣篇T
4 「友達」は、一生の宝物
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へ仕事をしにいっていた。
    つまり、私は…」

  _「殺し屋か?」


  知っていたのか、銀時は。

  _「なんで知ってるんだ?」

  _「あ?辰馬から聞いた。あいつも宇宙に行くって張り切ってたから。
    『一緒に宇宙へ行く、仲間ができた』って。」


  _「ああ、そうだったのか。」


  _「だが、誘拐されたってのには驚きだなァ。お前ぐらい強ければ、抵抗ぐらいはできるだろう、
    と思ったが。
    でも、どうやって抜け出してきたんだ?あいつは、獲物を逃すようなやつではない。
    獲物の息の根を止めるまで、容赦はしないやつだ。」

  _「むろん私でも、脱出するのに、相当な時間がかかった。
    なにしろ、首にチップを埋め込まれているのでな。出ようとすると、
    心臓に電流が流れて、動けなくなる。いくら私の戦闘能力が高くとも。」

  _「…そうかィ。大変だなぁ、お前も。」

  _「ああ。できればお前に代わってほしいくらいだ。」


  _「断る。」


  そんなに…即返答しなくたって…


  _「ま、そんな訳さね。だが、ここまで言って、チップ(これ)が反応しないのは、
    何か、おかしい。あいつ、多分もう、私がここにいるのは、知っている。」


  _「あえてか。まぁ詳しい事情はまだよく知らんが、お前も大変だな。」

  _「ああ。」



  そう言っていると、2階に「万事屋 銀ちゃん」の看板が見えてきた。

  _「…あれか?『万事屋』って書いてあるやつ…」

  _「ああ、そうだ。多分、あいつらももう、いるんじゃないのか。
    …行くぞ。」



  そう言って、もっと元気に歩き出す銀時を追いながら、万事屋へ向かった。



  銀時が、入口のドアを開ける。

  _「銀さん、お帰りなさい。」

  _「銀ちゃん、お帰りアルヨ。」


  ん?一人だけなんか、チャイニーズ臭ぷんぷんの言い回しをする女子の声が…



  _「あ、銀ちゃん、それ 誰アルか?
    彼女か、オイ。」

  _「まさか、神楽ちゃん。それはないんじゃない?ヒドイよ、それは。」

  _「んだと、コルァ。ちげーよ、そいつはオレの彼女なんかじゃねぇ。
    …友達だ。」

  _「えぇっ?友達ィィィィ?大丈夫アルか?

    だって、銀ちゃんの友達、ロクなやついないネ。」


  _「…まぁ、確かに。」

  と、メガネ君が答える。


  まぁまぁ、と銀時が仕切りなおす。


  _「この人を、紹介しよう。
    こいつは、零杏だ。だ
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