ペルソナ3
1794話
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ましてや、荒垣によると真田は桐条と親しいっぽい雰囲気だったので、そこもゆかりには忌避する原因となるだろう。
ともあれ、そのような理由からゆかりがペルソナについて教えを請う相手は荒垣以外にいない訳だ。
「荒垣か。……じゃあ、俺の方から頼んでみるか?」
「ううん。私の事を頼むんだもの。私が直接頼みに行くわ」
俺の言葉に、ゆかりは即座に首を振り、自分が行くと言ってくる。
そっちの方がいいとは思うんだが……
「荒垣、俺が言うのも何だけど、結構強面だぞ?」
「あの死神とどっちが怖い?」
「あー……なるほど」
あの死神と間近に接したゆかりにとって、それこそ普通の相手であれば特に怖いとも思えないだろう。
そもそも、あの死神と同じだけの迫力を持っているような奴は、シャドウミラーでもそう多くない。
フェイト並み……いや、『最低でも』フェイト並みの強さを持っているのを考えれば、そこまでおかしな話ではないか。
ともあれ、ゆかりがその気なら俺は構わない。
寧ろ、そうした方が荒垣もゆかりを気に入るだろう。
……唯一の難点としては、荒垣が自分の力に対して忌避感を覚えている事だが……その辺りをどうにか出来るかどうかは、正直なところ半々といったところだろう。
「分かった。じゃあ今日……は無理だから、明日学校が終わったら荒垣に会わせるって事でいいか? その時、ゆかりから話を通すって事で」
「ええ、お願い。……この力、絶対に使いこなしてみせるから」
ゆかりは決意を固めたように、そう呟く。
気負っているようにも思えるが、それもペルソナのことを考えればそうおかしな話でもないのか?
そう考えつつ、今日のタルタロス攻略は諦め、ゆかりを女子寮まで送っていくのだった。
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