第07話:皇城へ………!!
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し借りるぞ。」
そう言うと、皇帝は『ヴァルファーレ』の背中に登って座背に座り、ベルトを締めました。
「皇帝閣下、準備は宜しいでしょうか?」
「おう、いつでも良いぞ。」
「それでは『ヴァルファーレ』お願いします。」
『ヴァルファーレ』は父上の時のようにゆっくり上昇していきます。300メール位まで上昇した『ヴァルファーレ』は、水平飛行に移って皇城の周りをスムーズに飛行していきます。その周りをマンティコア隊が3機囲んで護衛していますが、大きさがここまで違うと戦艦の周りを護衛する駆逐艦と言ったところでしょうか。多分攻撃力の面から見てもそんな感じになるでしょう。
今回は皇城の周りを3周して降下してきました。着陸すると皇帝が降りてきます。
「これは、すばらしい乗り心地だ。遙か彼方まで見渡せるし、揺れもほとんど感じない。おまえがつけたと言う座席もなかなか座り心地も良くて風竜やマンティコアなどよりずっと乗りやすいぞ。なにより両手が使えるのが良い。これなら剣を使うにしろ魔法を使うにしろ闘う事にだけ集中できる。う〜む、これは儂も欲しいな。」
ここで、『ヴァルファーレ』をよこせと言われたら大変です。皇帝が僕から取り上げるような事はしないと思いますが、一瞬焦りました。
「お褒めにあずかり光栄です。使い魔の主としてこれほどの誉はありません。残念ながらこの幻獣は異界に住んでいるため、ハルケギニアにはおりません。大切な私の使い魔なので献上する事はできませんが、ご勘弁を願います。」
「解っているアルバート。何もおまえの使い魔を取り上げようなどと考えぬ。安心するがよい。だがな、これだけの使い魔だ是非ともほしくなるのは当たり前だろう。他にいないのが残念だ。」
皇帝と話している間に庭に出てきていた人たちが周りに集まって、『ヴァルファーレ』を見ながら話しています。そういえば母上の妹姫達もいますね。どうやら、はじめの驚きからさめて、『ヴァルファーレ』への興味の方が大きくなったようです。誰も悪く言う人はいないようで、すっかり人気者になりましたね。
「皇帝閣下、そろそろ私は書庫の方に参らせていただきたいのですが。」
「良かろう。好きなだけ使うが良い。また後で、話をしたいものだな。」
「解りました。それでは後ほど。『ヴァルファーレ』、僕は書庫に行ってくるね。帰るときにまた呼ぶから、今は一度戻って良いよ。」
[解った。主もゆっくりするが良い。また会おう。]
『ヴァルファーレ』が翼を広げると空が裂け、その向こうに異世界が見えます。そして『ヴァルファーレ』はあっという間にその裂け目の中に飛び込んで、次の瞬間空の裂け目は消えていました。
この怪奇現象を見ていた周りの人達は、さすがに驚いたようでまた大騒ぎをし
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