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ハルケギニアの電気工事
第07話:皇城へ………!!
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入ったようで何よりじゃ。]

 『ヴァルファーレ』にお礼をしてベルトを外します。翼を下げてくれましたので、座席の後にくくりつけておいた荷物を持って翼づたいに地面に降りると、後ろから声を掛けられました。

「良く来たな、アルバート。ずいぶん時間が掛かっているから、いったいどんな方法を考えて此処まで来るかと楽しみにしていたのだが、すごい幻獣に乗ってきたものだな。これがおまえの使い魔か?」

「これは皇帝閣下。わざわざお越しいただき有り難うございます。先に母上より鷹便によりご連絡を差し上げたものと思いますが、私の使い魔『ヴァルファーレ』を紹介致します。こちらが異界より召還しました『ヴァルファーレ』です。非常に頭が良く私との間では、声ではなく、直接頭の中で話しをすることで意思の疎通を図ることが出来ます。ご覧のように背中に座席を着け、私でも安全に乗ることが出来るように致しました。」

「それはすばらしいぞ。儂も一度乗ってみたいものだ。さぞ乗り心地も良いのであろうな。」

「はい。今日などは天気も良かったので眺めが最高でした。上空に上がっても寒くないですから気持ちいい飛行になりました。」

「そうか。そうと聞いては我慢できん。どうだ儂を乗せてくれぬか?」

「えっと。護衛の方とかはよろしいのでしょうか?一応一人乗りになっておりますので皇帝閣下お一人となってしまいますが。」

「なに、かまわぬ。これだけの幻獣に近づくものなどおらぬさ。」

 皇帝はそう言いますが、周りの近衛隊の方達は小さく首を振っていますよ。もしかして、皇帝って結構好き勝手に動き回っているのでしょうか?だとしたら近衛隊も大変ですね。

「お乗りになる事自体は危険のない事を保証いたしますが、皇帝閣下に万一の事が有ってはなりませんので、やはりマンティコア隊に周りの護衛をさせた方がよろしいかと思います。いかがでしょうか?」

 そう言うと皇帝はやや憮然とした顔つきになりましたが、

「皇帝などと言ってもこれ位の自由もないのだからな。おまえも覚えておくと良い、窮屈なものだぞ。仕方ない3名ほど付き合え。」

 と言ってくれたので近衛隊もほっとしたようです。僕は頭の中で

「『ヴァルファーレ』申し訳ないけれど少しの間皇帝を乗せてあげてください。父上の時のようにごくゆっくりと安全飛行でお願いします。」

[色々とめんどくさいものじゃの。まあ、良いじゃろう。主のためとなるのなら従うまでじゃ。]

「ありがとう。よろしくね。」

 その後声に出して、

「それでは皇帝閣下、『ヴァルファーレ』の翼を足がかりにお乗りください。お乗りになりましたら座席にお座りになり、腰と肩の所にある4本のベルトを締めていただけますようお願いいたします。」

「解った。少
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