第07話:皇城へ………!!
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の3方から包囲しつつ、いつでも魔法を放てるように詠唱に入っています。誰何してきた正面の1機も杖剣を抜いて、何時飛びかかってくるか判らないような表情です。ちょっと怖いですね。
「怪しい者ではありません。私はアルバート・クリス・フォン・ボンバード。ボンバード伯爵家の嫡男です。本日は皇城に用があり参上しました。この幻獣は私が召還した使い魔の『ヴァルファーレ』といいます。私が本日『ヴァルファーレ』に乗って参上しますことは、先に鷹便にて連絡しておりますのでご確認の程お願い致します。」
「確かにそのような申し送りがあったが、しかし、このような見たこともない幻獣で来られたのでは、私の一存では判断できない。直ちに確認を取るのでそのまま待つように。」
「判りました。このまま待機しますのでよろしくお願いします。」
後方の1機が離れていきます。降下して皇城に確認に向かうようですね。
「『ヴァルファーレ』、少しの間このまま待って下さい。多分すぐに済むと思いますから。」
[判った。存外面倒な事よの。]
下の皇城を見下ろしてみると、大勢の人が出てきて騒いでいるようです。屋敷でもみんながひっくり返った位ですから、騒ぎになるのも当然でしょう。
やがて確認を取りに行った1機が戻って、正面の近衛兵に話しかけました。何を言っているのか聞こえません。すこしして正面の近衛兵が話しかけてきました。
「ただ今皇帝閣下よりご指示がありました。直ちに着陸するようにとの事です。申し遅れましたが、自分は近衛隊マンティコア隊所属、ボイス・スタンダードと申します。失礼のあった事お詫び申し上げます。それにしてもこの幻獣が使い魔ですか?大きさといい、迫力といい、今まで見たことがない幻獣ですが、危険は無いのでしょうか?」
「はい。非常に知能も高く、私との意思の疎通も出来ますので、私が攻撃されるようなことがない限り危険はありません。」
「了解しました。それでは自分が皇城の庭まで先導しますので付いてきてください。」
「有難うございます。それではお願いします。『ヴァルファーレ』あのマンティコアに付いて着陸してください。」
『ヴァルファーレ』は小さく頷くと近衛隊のマンティコアに付いて降下を始めました。高度が下がるにつれて、だんだん下にいる人の顔が判るようになってきました。もしかしてあの真ん中の一番前に見えるのは皇帝ではないでしょうか?守られる人が一番前に出てしまっては周りの近衛隊も大変でしょうね。マンティコアは人の集まっているところから少し離れた場所に降りましたので、『ヴァルファーレ』もその隣に着陸しました。
「『ヴァルファーレ』お疲れさまでした。すごく気持ちの良い旅でしたね。」
[なんの。これ位のことは何ほどのことでもないわ。主が気に
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