第二章
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せてもらうか」
「そこで手柄を立てようぞ」
「そうじゃな。そうしよう」
太平は与平のその言葉に頷きこの戦でのことはいいとした。だが、だった。
その雪吉はだ。この時もだった。
戦の場をちょろちょろと動き回り手頃なものを漁っていた。売る為の刀や槍にそれにだ。
首を探していた。無論切って自分が討ち取ったということにする為だ。その為にだった。
首を探していたがここでだ。目の前にだ。
倒れている侍が目に入った。見れば中々いい具足を着ている。それなりの身分のある者らしい。それを見てすぐに決めたのだった。
小刀を出してその死んでいる敵の首を掻き切る。そうして首を手に入れて掴もうとする。だがここで。
「痛っ、何じゃ」
首が急に噛んできたのだ。見れば目はまだ生きていた。それでだ。
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