第二話
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んすぎる。
「んで、食べないの?小さいときあんなに羨ましがってたのに?」
確かに、金平糖もなかなか食べれなかったしな…………せっかくあげるって言ってるんだし、貰っとこうかな…………て、待てや。
「なんで分かるんだよ。俺はんなこと一言もそんなこと言ってねぇぞ。」
考えはしたけども、俺はそんなことを言った覚えはない。昼間の飯ん時も、自分達のクラスでも。
「いやー、『能力視』のせいだよ。」
…………まーた中二病っぽい単語か出て参りましたよ。『能力視』だぁ?つーか聞きたいことの内にそれらの単語がどーゆー意味か知りたかったんだったわ。
「これはね、『相手体力や能力を数値にして算出して、過去に起こったことをまとめた紹介文が見える』って感じ。」
「…………こりゃまた。」
飛んでもなく突拍子もない話だった。…………マンガとかだったら、或いは凄い洞察力とかにそんなものを名付けるかも知れんが、現実でやったら本当にただの痛々しい奴だ。
「………しかしまぁ、俺の『そーゆー事情』は分かってるってことか…………。どーやって調べたのかねぇ。」
俺はあくまで信じない。と言うか信じたくない。
…………いや、もし万が一だ。億が一かもしれんけどだ。もしこいつの言ってる事が本当だったらどーするよ?絶対メンドクサイ事に巻き込まれるかもじゃあないか。
…………そんな数奇な運命は中学で卒業したのだ。せめて高校生活は平穏に暮らしたい。
まぁ、万が一、億が一だけどな!
「んで、『嘘写し』ってのは、『不特定多数に自分の考えた映像を見せる』もんで、これでこの教室を隠した。んで、『ボクの空間』は、『ボクが認めた人か、ボクに会いに来る権利がある人以外はその空間に入れない』ものだ。つまり、」
神谷はそこで俺を指差した。
「キミは『嘘写し』で無くなっていたこの教室を見つけ出し、『ボクの空間』に選ばれた人間なんだ!」
ビシッとポーズを決めながら高らかに言う神谷。
…………こっちの頭が痛くなるくらい本気で痛いなこいつ。
俺はなぜかドンドン冷静になっていった。つーな冷めていった。
だって、あの一つ無くなってた教室はこっちの見間違いで済まされるし、この教室に入れるかどうかなんてこっちの都合だ。そっちの都合ではない。
…………いや、若干無理があるのは分かってるけどさ。素直に受け入れたくないってのが本音だ。
「…………もしかして、ボクの能力を疑ってる?」
覗き込むようにこちらの顔色を伺う神谷。いや、逆に信じてもらえるとでも思ってたのかよ。あんな雑な説明と根拠の無い異常な話をさ。すぐに信じれる訳ねぇよ。
「俺が何の文句も言えないようなもの
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