2 甘い言葉には裏がある。
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を言っただけだ。
まぁ、やれるもんならやってみろ。何回も言わせるな…
獣は、お前の力だけで抑えることは、できない。」
私は、自分の決意を、はっきりと告げた。
_「…だからこそ、私は自力で獣を抑えてみせる。
たとえ、お前や、運命が立ちはだかろうと…『私』という人格が死ぬまで、
獣に抗ってみせる。」
_「そうかィ…。ま、せいぜいお前のその、『獣』に人格を飲まれぬよう、頑張れ。」
高杉は、そう言って、私を隅へ追い詰めて、不敵な笑みを浮かべた。
視線をそらそうとするも、なぜか高杉から目が離せない…。
_! 心臓が悲鳴を上げた。
キリキリと締め付けられるような痛みが、私を襲う。
呼吸が、乱れる。
_「オレを解放しろ」
_「オレと一緒に暴れようぜ…」
高杉と、獣の声がかぶる…
遠くなる意識を必死で引っ張り戻し、気力で踏ん張る。
_「私は…負けない……もう決して、獣のために、人を殺させない…!」
_「…そうかィ…。」
高杉はそれだけ言うと、武器倉庫から、去っていった。
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