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新訳紅桜篇
1 自分の感情には、客観的に。これ、常識。
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いうのだけでも、ありがたかった。
  こういうところは、鬼兵隊に感謝する。

  きわめて、合理的。



  ため息をつき、どこから始めるか、目星をつけた。
  腕時計を確認する。

  _13:16 か…。
   とりあえず、15:00までに半分は、終わらせよう。


  そう決意して、まずは、左側から攻めることにした。


  タブレットのメモ機能を活かし、
  次々と片付けていく。


  どうやっても届かない位置にある武器が、てこずった。
  
  _う〜ん…。どうやってもうまくいかない。
   どうしたものか…




  仕方がないので、とりあえず、見える範囲の武器をすべて数え上げ、
  ひと段落着いたところで、時計を見る。
  時間は、18:02を、指していた。

  _ヤバい、今日は、晩御飯を食べられそうにない。

   とりあえず、食堂で、おにぎりでももらってくるか…。


   あ、そうだ。ついでに武器も失敬してこよう。
   まだ上の方は数え終わっていないから、1つぐらい失敬しても、多分 バレない。

   総督(あいつ)にもまさか、バレまい…。


  失敬した武器は、部屋に隠し、脱出用に、取っておこう。


  その瞬間、心臓がキリキリと痛みだした。

  _ヤバい、「脱出」は、禁句だった。

   とにかく、バレる前に 近くにあった武器を、衣装の左胸ポケットの帯の近くに、隠す。


  
  隠し終えた瞬間、高杉が現れた。

  _危ない…気づかれたか…?


  ハラハラした。

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