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翠碧色の虹
第六幕:太陽があって虹は輝く
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て、天美さんは俺より遥かに高い点数を叩き出し、頑張ってやっとランクインしたばかりであった俺の点数は、ランク外に蹴り出された。

時崎「・・・参りました」
天美「お兄さんも、ガンバレー」
時崎「がんばれー・・・って、言われても」
天美「じゃ、あたしに勝てたら、いいのあげるよ♪」
時崎「え? いいのって?」
天美「それは、あたしに勝ってからのお楽しみって事で!」
時崎「勝てそうな気がしない・・・」

天美さんの叩き出した点数によって「新楽曲」と「新衣装アイテム」が開放されたようである。新楽曲は遊べる楽曲が増え、新衣装アイテムは、このゲームに登場するキャラクターに着せるアイテムのようだ。

天美「おっ、何か新アイテム来たよー」
七夏「わぁ、可愛いくて綺麗ー!」

何やら二人でこの新衣装アイテムのコーディネートについて、色々試し始めた様子。ゲーム本編そっちのけで、衣装コーディネートに夢中になるのは、やっぱり女の子らしいなーと思ってしまう。

凪咲「あら、みんな揃って楽しそうね!」
七夏「あ、柚樹さんが直してくれたみたいで、とても綺麗に映ってます!」
凪咲「まあ、本当! ありがとうございます! 改めてお礼させて頂きますね」
時崎「いえいえ。簡単な事でしたので、お構いなく」
凪咲「ありがとうございます!」

台所に戻る凪咲さんを見ていると、天美さんが話しかけてきた。

天美「あ、お兄さん、ごめん」
時崎「ん?」

俺は何故、天美さんが謝ってきたのか分からなかったが、少し考えると思い当たる事があった。「機械の修理は得意でもゲームは苦手?」と言われた事。

時崎「俺は確かにゲームは得意じゃないから、気にしなくていいよ」
天美「んー、そうじゃなくて、今朝の事」
時崎「今朝?」
天美「あたし、ちょっと冷たい対応したかなーっと思って」
時崎「初対面だと、そんな所じゃないの?」

俺がそう言うと、天美さんは少し何かを考えているようだ。

天美「・・・つっちゃーの言ったとおりの人で良かった」
時崎「?」

今までの流れから「つっちゃー」が、七夏ちゃんの事・・・つまり、あだ名であるという事は、なんとなく理解できているが、何故その呼び方なのか気になったので、それとなく訊いてみる。

時崎「つっちゃー!?」
七夏「えっ!? は、はいっ!」

俺の言葉に七夏ちゃんが驚き、反応する。しかも、結構恥ずかしそうだ。この事で「つっちゃー」が七夏ちゃんの、あだ名である事は確実となった。

天美「『つっちゃー』は七夏の事」
七夏「・・・・・」
天美「『ななつちゃん』→『つちゃん』→『つっちゃー』かな?」
時崎「なるほど」
七夏「えっと、ここちゃーは『ここなちゃん』→『ここちゃん』→『ここちゃー』です☆
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