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翠碧色の虹
第六幕:太陽があって虹は輝く
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で先程の入力タイミングが遅い傾向は改善されたのだが、点数は然程良くならない・・・。俺はこの手のゲームは苦手なのかも知れない・・・下手な理由は、遅延現象だという事にしておいた方が、良かったような気がしてきた。俺が音楽ゲームにてこずっていると、

??「あ、PS直ってる!?」

声のした方に振り返ると、天美さんが少し遠くからテレビの画面を見ていた。続いて、七夏ちゃんも顔を見せた。

七夏「ここちゃー。どしたの?」
天美「つっちゃー。PS直ったの?」
七夏「え?」
天美「だって、ほら! あれ!」

天美さんがテレビ画面を指差す。七夏ちゃんもテレビ画面を見て驚いた様子。

七夏「わー。とても綺麗に映ってます! どおして?」
天美「いや、どおしてって、あたしが訊いてるんだけど?」
七夏「あ、そうでした」

そんな二人の会話に、俺は合わせる。

時崎「このPS、コンポジット(アナログ)接続されていたみたいだよ」
七夏「こんぽ・・・じっと?」

七夏ちゃんが不思議そうな表情を浮かべているが、俺は話を続ける。

時崎「コンポジット接続だと、大きなテレビでは映像がぼやけてくるので、HDMI接続に変えさせてもらったんだ。勿論、凪咲さんのご了解を得て」
七夏「えいちでぃー・・・えむ・・・?」
時崎「要するに、ここにある三色のRCAケーブルを交換したって事」
七夏「三色のあーる・・・しーえー?」

何か、七夏ちゃんの様子がおかしい。俺の言葉が通じていないのだろうか? ちょっと困っていた俺・・・どう説明しようか・・・すると、

天美「つっちゃー。要するに、このお兄さんがPSを直してくれたって事だよ」
七夏「・・・そうなのですね。柚樹さん、ありがとうございます!」

凄い「要するに」ではあるが、一応間違ってはいない・・・か。正確にはPSは故障していた訳ではなく、単にケーブルの問題だったのだが、細かい事はどうでもいい。天美さんは、テレビ画面と俺を交互に見て、少し笑みを浮かべる。ちょっとした微笑ではあったが、それはとても眩しく思えた。そして、

天美「お兄さん、機械の修理は得意でもゲームは苦手?」
七夏「こ、ここちゃー!! 柚樹さん、すみませんっ!」
時崎「・・・実は、今、それを実感していた所で・・・天美さんはゲーム得意なの?」
天美「まあ、お兄さんよりは良い点数取れると思うけど」

天美さんが乗ってきたので、俺は無言のままPSコントローラーを天美さんに差し出す。天美さんはPSコントローラーと俺とを交互に眺めつつ・・・少し考えた後、笑みを浮かべながらPSコントローラーを受け取る・・・そして、

天美「ざっと、こんな所かなー」
時崎「う、上手い!」
七夏「ここちゃー凄いです!」

言うだけの事はあっ
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