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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
646部分:第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその五

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第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその五

「それからですね」
「そういうことじゃな。それではな」
「はい」
 劉備等はそのまま食べ終え出発するつもりだった。しかしである。
 ふとだ。ミナが立ち上がるのだった。
「むっ、ミナ」
「どうしたのだ?」
「シーサーがいないわ」
 こう関羽と張飛に答える。
「何処に行ったのかしら」
「シーサーなら」
 魏延がバナナを食べながらミナに話す。
「向こう側に行ったぞ」
「向こう側に?」
「ああ。用足しじゃないのか?」
 左手を指差しながらの言葉だった。
「そんなに遠くに行っていないと思うけれどな」
「そう。わかったわ」
 それを聞いて頷くミナだった。そうしてだ。
 そのうえでだ。そちらに向かいながらまた皆に話す。
「シーサー。呼んで来るわ」
「うむ、それではな」
「達者で行くのだ」
 こうしてだった。ミナは席を外した。
 一行はとりあえずまだ食べていた。するとそこにだ。
「御前達なのだ」
「怪しい奴は」
「あれっ、この人達って」
 劉備がその二人を見て言う。
「まさかと思いますけれど」
「南蛮の者か」
「絶対にそうなのだ」
 関羽と張飛も言う。
「では使者か?」
「猛獲という奴からなのだ」
「猛獲?」
 その名前を聞いてだ。チャムチャムがふと声をあげた。
「あんた達猛獲のこと知ってるの?」
「名前は聞いています」
 劉備がチャムチャムのその言葉に応える。
「私達今からその猛獲さんに会いにいくんですけれど」
「あれっ、そうなの」
「猛獲、知ってる」
 チャムチャムだけでなくタムタムも話してきた。
「あんた達も」
「それでここに来た」
「はい、そうなんです」
 また二人に答える劉備だった。
「実はそれで南蛮まで」
「ふうん、そうだったんだ」
「猛獲に会いに来た」
 チャムチャムとタムタムはその話を聞いてあらためて述べた。
「成程ね」
「そうだったか」
「あれっ、この人達って」
 それを聞いてだ。馬岱が話す。
「まさかと思うけれど」
「うん、僕達その猛獲のところにいるの」
「世話になってる」
 二人もこう話す。するとだった。
 ここでだ。ミナがシーサーと共に戻って来たのだった。
「あれ、貴方達は」
「あっ、ミナ!?」
「ミナ、いたのか」
「貴方達もこの世界に来ていたのね」
 こうだ。二人に対して話すのだった。
「そうだったのね」
「気付いたらここに来ていたんだ」
「そうだった」
 二人はこうミナに話した。
「何か面白い世界だね」
「色々歩いてここに来た」
「それで猛獲に会って」
「今は世話になっている」
「私と同じね」
 ミナは二人の話を聞いてこう言った。

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