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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第37話 『ご存知なので』
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たよ! 威力抑えてるし! でも!]
[ごめん、わからないんだけど?]
[あんなに収束させて固めたのに、割かれたんだ!]
[……え、ディエチ待って。割かれたって――]
ここでやっと、意味を捉えることができた。ただ、それは考え付きもしなかったのだ。つまり、割かれたというのは、
「花が咲くみたいにきれいに割けたのよ]
クアットロが驚きを隠せないという声色で妹の代返をした。
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第37話 『ご存知なので』
もし、表現するなら大水を傘の上にかけた時に出るような音が鳴り、その一撃は割けた。放射上に枝分かれするように細かくぱらぱらと分かれ、ヘリには当たるようなことはなかった。
「対象の目標はヘリと判断しました。これより、ヘリの圏外への退避を第一優先に行動します」
誰に聞こえるわけでもなくコタロウはつぶやいた。実際はなのはとフェイトには聞こえている。
傘の柄からは紐がでて手首から離れないよう傘は吊り下がり、先ほどキャロからいただいた煙樹に火をつけ、口で大きく吸い込み、煙を吐く。コタロウは少し身体が楽になるのを感じた。
彼は再びしっかりと傘を右手で握り、先ほどロードした魔力に自分の魔力をつなぎ合わせると傘はゆがみ――ゆらゆらと蒸気を帯びているように見えた――それをヘリの進行方向へ突き、そして開く。
「カームホール」
ヘリの進行方向から風力が消えヴァイスでも目視できる空気のトンネルが眼前にできた。
同時にヘリの中になにかやわらかい空気が固形化したような、はたまた水のようなものに包まれる。
『――!!』
ヴァイスとシャマルは呼吸は普通にできるのになにか言われようのない浮遊感に襲われる。
[シャマル主任医務官、グランセニック陸曹]
『コ、コタロウさん!?』
[圏外への退避を優先するため衝撃保護のエアロゲルをヘリ内部に生成しました]
さらにコタロウは続ける。
[今から1分間進行方向へは風の抵抗を受ける事をなく突き進ませますので、1分後の操縦をよろしくお願いいたします。今から私が蹴りこみますが、先ほど述べたとおり衝撃は少ないはずです]
[え、コタロウさんは!]
ヴァイスが叫ぶ。
[今、優先されるのはシャマル主任医務官の担当されている少女、と考えます。でなければ、このヘリが狙うのは陽動が関係していると想定しますが、何より優先は少女の圏外への退避です。カウントします。3、2――]
[ちょっ――]
コタロウはヘリの後ろにつき、思い切り足を振り上げた。
蹴りにあたる部分にも魔力で加工されてい
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