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オズのジュリア=ジャム
第五幕その五

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「一体」
「何とかです」
「他のお家やお店は何とかなりました」
「官公庁の方も」
「ここ以外の場所も」
「それじゃあここが最後なんだね」 
 図書館がだとです、木樵は納得して頷きました。
「それじゃあ皆で頑張って元に戻そう」
「はい、本は一冊一冊収める棚があります」
「それぞれの分野によって」
「そこを守って下さいね」
「ただ収めるだけでなく」
「わかたよ、ただ凄い荒れ様だから」
 木樵はあらためて言いました。
「書士の人達と僕達だけだと」
「かなり時間がかかりそうだね」 
 ジャックも言いました。
「ここは」
「そうね、私達は十人で」
 ジュリアはまずは自分達の数からお話しました。
「書士の人達は」
「十五人います」
「合わせて二十五人ですね」
「それだけですね」
「二十五人でこの図書館の本を全部収めるとなると」
 決められた本棚にそれぞれです。
「かなりの時間がかかるわね」
「ええと、図書館のフロアーは」
 神宝が書士の人達に尋ねました。
「ここだけですか?」
「いや、上は五階建てでね」
「地下は二階あるんだ」
「合わせて七階だよ」
「それだけあるよ」
「七階全部がこうだと」
 神宝も考える顔になりました。
「二十五人だと」
「とてもね」
 それこそとです、ジュリアも言いました。
「足りないわね、人手が」
「そうですよね」
「こんなに多いと」
 それこそというのです。
「大変だから」
「どうしましょうか」
「人手が足りないから」
 それで、と言うジュリアでした。
「そこを何とかするしかないわね」
「よし、じゃあね」 
 かかしがここでアイディアを出しました。
「町の皆にね」
「助っ人を頼もう」
 木樵も言いました。
「多分この図書館は明日皆が利用出来る様にしないといけないからね」
「僕達で今日中は無理だしね」
 ジャックが見てもそうです。
「それならね」
「やっぱりですか」
「人手が必要ですか」
「私達以上に」
「そうなりますか」
「僕もそう思うよ」
 ジャックも言うのでした。
「こんな状況が七階もだと」
「一階に何十人か必要でね」 
 かかしがさらに言いました。
「図書館をよく知っている書士の人が各階にいて」
「我々がですか」
「うん、それでどの本を何処に収めるか言いながらね」
 なおす人達にです。
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