第五幕その一
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第五幕 大掃除
皆でマンチキンの国を東に東に進んでいきます、その中で。
一行は今度は少し大きい町に入りました、煉瓦の道の少し離れたところにです。
青い城壁に囲まれて町があったのです、神宝はその町を見て言いました。
「もうすぐお昼ですよね」
「ええ、そろそろね」
ジュリアは懐から時計を取り出して時間をチェックしてから神宝に答えました。
「時間よ」
「それじゃあお昼は」
「あの町に入って」
「そうして食べませんか?」
「そうね、町に入って食べるのもね」
それもとです、ジュリアは笑顔で応えました。
「いいから」
「それじゃあ」
「ええ、今からあの町に入ってあそこでお昼を食べましょう」
こうしてです、皆はその町でお昼を食べることになりました。そして町の方に歩いていって門のところに行ってです。
門番の人に挨拶をしてもらって入れてもらうとです。
奇麗な整然とした青い壁と屋根のお店が並んでいました、そのお店を見回してです。
かかしがにこりとしてです、こう言いました。
「奇麗に並んでいるね」
「うん、家々もお店もね」
「整然としてるよね」
かかしに木樵とジャックが応えました。
「道も整っていてね」
「チェスのボードみたいになっていていいね」
「こうした町は整えやすいんだよね」
かかしは町の区画を見て言うのでした。
そしてジュリアもです、笑顔で言いました。
「事前に町の区画をして家やお店を立てていくと町は整えやすいのよね」
「オズマもよく言ってるね」
「ええ、町も村も事前の準備だってね」
「造る前にね」
「本当にその通りね」
ジュリアはモジャボロに応えて言うのでした。
「何でもね」
「若し町の人が増えたら」
恵梨香はここで言いました。
「どうするのかしら」
「城壁を一旦どけて広げる場所を区画してね」
ジュリアは恵梨香の疑問に答えました。
「また城壁で町を囲むの」
「そうして町を広げていきますよね」
ナターシャはジュリアのその言葉に頷きました。
「昔の町の拡げ方ですね」
「町は城壁に囲まれていたからね」
しみじみとです、ジョージは言いました。
「そうして拡げていっていくんだよね」
「城壁の外は町じゃないからね」
カルロスはこの考えを言うのでした。
「城壁は一旦どけないと」
「うん、しっかりした区画をして奇麗な町のままにしたいならね」
最後に神宝が言いました。
「城壁をどける位はしないと」
「きちんとしたいのなら手間暇は惜しまないことよ」
ジュリアは五人にお話しました、皆でその左右対称でかつチェスのボードみたいに道が縦と横に並んでいてその道に囲まれて家やお店が並んでいる町の中を歩きつつ。
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