12. 久しぶりの外出(1)
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てくるぜ? なんでゆきおも一緒に?」
当然の疑問が頭を駆け巡る。ただの買い物なら、わざわざ二人で行かなくても、私一人でもいける。それなのに、わざわざゆきおをパートナーに、二人で買い出しする理由は何だ?
私の問いかけを受け、提督が机の上に頬杖をついて、さらに威厳を漂わせ始めた。私がこの鎮守府に来てからこっち、ここまで威厳を漂わせた提督を見るのは初めてだ。目も真剣で、そこには何か決意のようなものが……まさか、私とゆきおの二人に、何か重大な任務でも任されるというのではあるまいな……
「実はな涼風。俺が今回お前たちに買い出しを頼みたいものは、雪緒でなければ買えないものだ」
「へ?」
突然の告白……。ゆきおもまったくの予想外だったらしく、突然の衝撃の事実に口をあんぐりと開いている。今回手に入れるものは、ゆきおでなければ買えないもの……つまり、この任務の主役はゆきおで、私はその護衛といえる。
「と、とうさん……」
「ん?」
「ぼ、ぼくでしか買えないもの……って?」
額から冷や汗を垂らすゆきおが、恐る恐る提督を伺う。提督はしばしの間、鋭く、そして真剣な眼差しで私たちのことを見つめ続けた。私とゆきおの間に緊張が走る。
「実はな……」
「う、うん……ゴクリ……」
「お、おう……ゴクリ……」
気のせいか……提督も冷や汗を垂らし始めた。口に出すことすらためらわれるほどの重大任務なのか。摩耶姉ちゃんは……涙目であくびしてた。
緊張を含んだ沈黙が執務室を支配する。そうして数十秒後、ついに提督が、その重い口を開いた。提督の口から聞かされた衝撃の事実。それは……
「俺のパンツを買ってきて欲しいんだよ」
私はこの時、これからも執務室のドアを遠慮無く破壊しようと、心に決めた。
「なんだよていとくー! そんなん自分で買いに行けよーなんであたいらに頼むんだよ!!」
「いや、だって俺、今日はここから動けないし」
「だからってあたいに買いに行かせるのかよー!! あたいだってこう見えて女だぞー!」
「だから雪緒と一緒にだな……」
「いや、でもさー……」
と、ここまで言われて、フと気付く。外出許可証には、私とゆきおの二人の名前だけだ。ということは……。
「!?」
右隣のゆきおを見る。顔を真っ赤っかにして、恥ずかしそうにうつむいて、両手の人差し指を付きあわせてもじもじしている。その様子は、華奢で細っこい身体も相まって、なんだか私より、よっぽど女の子っぽい。
「なぁ、提督?」
「ん?」
念の為……念の為、もう一度確認しなければ……。
「あのさ。その買い出しって、あたいと……」
「お前と雪緒の二人で行ってもらおうと思ってる」
「えーと……」
自分の顔が
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