ペルソナ3
1793話
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は思えない程。
斜め方向に向かっていた為、俺の背後にゆかりの姿はない。
だが、いきなり出てきたボス級……それも、5階で戦った鳥のような小ボスとは違う、ラスボス、もしくは隠しボスとでも呼ぶべき死神を前にしたせいか、動くことが出来ていない。
これは、こっちが動いて死神を誘導した方が早そうだな。
そう判断しつつ、死神との間合いを詰めながら空間倉庫からゲイ・ボルグを取り出す。
死神がこちらに向かって拳銃のトリガーを引こうとした瞬間、念動力を使って強引に拳銃の銃口を逸らす。
幸い……という言い方はどうかと思うが、銃身が長い為に念動力を使った妨害行為は上手くいく。
だが、それはあくまでも最初だけだ。
死神は、すぐに自分の拳銃が強引に逸らされたというのを理解したのだろう。
再度俺に銃口を向けた時には、念動力を使っても殆ど銃口を動かす事は出来なかった。
俺の念動力は高レベルで、それこそ普通であればこんな真似はとてもではないが出来ない。
逆に、こんな事が出来るという時点で死神がただものではないという事の証でもある。
向こうの攻撃を逸らす事が出来ないのであれば、こちらが動くしかない。
瞬動を使い、一気に死神との間合いを詰める。
普通であれば、俺に物理攻撃は効かない。
だが……果たして、死神の持っている拳銃の銃弾は物理攻撃なのか?
シャドウ……それも本来ならこの階層に姿を現さないような強さを持つ存在だ。
それだけに、銃弾は銃弾でも、何らかの魔法的な効果があると言われても、驚きはしない。
いや、寧ろその類の効果がなく、本当に単純な物理攻撃であれば、それこそ意外だろう。
そして死神との間合いを詰め、一気にゲイ・ボルグを放とうとした瞬間……不意に身体の中から何かが……いや、魔力が抜けていく感覚があった。
見れば、俺の身体から赤い何かが強制的に取り出され、それが死神の身体に吸収されてていく。
敵対する相手の魔力を吸収するのか!?
一連の動きからそう判断し、非序に厄介な存在だという事を理解しながら……それでも、俺の突き出すゲイ・ボルグの動きは止まらない。
そんな動きに対する死神の動きは、口を開くというものだった。
いや、本当に口があるのかどうかは分からないが。
「マハガルダイン」
その呟きを聞いた瞬間、俺はゲイ・ボルグを突き出すのではなく、投擲する方向に切り替える。
「ゲイ・ボルグ!」
このゲイ・ボルグは、普通に槍として使っても非常に強力だが、同時に投擲用の槍として使ってもかなり強力な効果を持つ。
後ろに跳躍し、死神から距離を取りながら放たれたゲイ・ボルグは、死神の放った魔法……マハガルダインが発動する直前に、その魔法を破壊する事に成功した。
だが……それ
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