暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0132話『E‐3攻略と断念する心』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
お任せください!」
「任せて。提督の不安な気持ちを払拭させてみるわ」

うんうん。二人ともいい返事や。
やからうちも頑張らないとな。
だけどE-3なのに道中が結構厳しいからな。
何度も出撃しているけどうちの一番多いスロットに攻撃機をセットしているはずやのに艦載機が全滅して航空戦に参加できないパターンが結構あるからな。
こういう時にうちの艦載機スロットの少なさが仇になっているのが少し悔しいかな……?
羅針盤も結構乱れることがあるからボス前に弾薬が尽きるのもよくあるしな。

「龍驤さん、索敵は大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫や高雄。こっちの心配はせんでいいから砲撃戦に集中しとき」
「わかりました」

高雄も少し心配なのだろう。
戦力的には今回の艦隊は二軍のメンバーと言っても過言ではない。
司令官的には木曾とかだけではなく阿武隈に大井に北上とかもっとうちらより強い空母を編成に入れときたいつもりやけどそれも制限がかかるから慎重に出ざるを得ないという事でうちらを使っているからな。
うちらの実力はうちらが一番分かっているんやけど辛い所やね。

「敵深海棲艦のボス艦隊と接触するよ! みんな、注意して!」

最上のそんな言葉が聞こえてくる。
よーし、いっちょかましたろうか!

「ブスイナ……ヤツラ……メ……ッ! カエレ!!」

重巡夏姫が舐め腐った格好をしているのでどつきたい気持ちで一杯やけど今はこの思いを艦載機に込めて放つんや!

「それじゃ艦載機のみんな、お仕事お仕事!!」

それでうちを含めて天城と雲龍も艦載機を発艦させていく。
だけどやっぱりうちの艦載機隊が全滅しとるんのはどうにかならへんかなぁ……?
敵深海棲艦の対空能力が鬼怒じゃないけどマジでパナイ!
それに新型の駆逐艦が不気味さを放ってきておるからな。
本当に攻撃が当たらない……。
なんや、あいつ?
まぁ、愚痴っても仕方がない。
後は第二艦隊のみんなに任せるしかないなぁ……。
だけどあと一歩のところで重巡夏姫を撃破できない事が何度も続いている。
おそらく後一回倒せば破壊できると思うんやけどそれがなかなか達成できないのがイライラを貯めていく。




……そしてもう何回出撃したのか分からないくらいの時に司令官から通信が入ってくる。

『みんな……撃破できたかい?』
「ごめん。また撃破できなかったよ……」
『そうか』

司令官の声はどこか沈んでいた。
重巡夏姫が水着というふざけた格好をしていながらも耐久と装甲が高いために夜戦に入っても削り切れないのだ。
時には新型の駆逐艦に邪魔されることもしばしばあるからなぁ。
もう、ホンマなんやあいつ!?
うちはつい誰かに愚痴りそうになるけど我慢や我慢。
みんなもうちと同
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ