第32話
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のサラダもとても美味しいですね……サラダも含めて全てエリゼさん一人で用意したのですか?」
配膳された食事の美味しさにアリサが驚いている中ガイウスが呟いた言葉を聞いたラウラとユーシスは頷いてそれぞれ高評価し、エマはエリゼに質問した。
「はい。それと食後のデザートとして、フルーツゼリーを用意させて頂きましたので、皆さんが食事を終えましたら配膳させて頂きます。」
エマの質問に静かな表情で答えたエリゼの答えを聞き、エリゼの優秀さの一端を知ったその場にいる全員は冷や汗をかき
「ほ、本当にこんな美味しい料理を一人で用意したんだ……」
「ま、まあ、エリゼさんはメンフィル皇家―――それもメンフィル帝国の跡継ぎであられるリフィア皇女殿下の専属のメイド長だから、料理は当然得意だろうな。」
「うふふ、同じメイドとして私もエリゼ様の料理の腕前を見習わなければなりませんわね。」
「ハハ、よかったね、アルフィン。臨時とはいえ、物凄く優秀な御付きの侍女ができて。これなら、今の状況でも毎日美味しい食事を食べられるだろうね♪」
「はい。ふふっ、わたくしにはもったいないくらいですわ。」
「恐縮です。」
エリオットが驚いている中マキアスは苦笑し、シャロンは微笑み、オリヴァルト皇子とアルフィン皇女の自分に対する評価を聞いたエリゼは謙遜した様子で答えて軽く会釈をした。
「料理も上手で戦闘能力も凄まじい……まるでシャロン殿のようなメイドだな、エリゼ殿は。」
「同感だ。何故か俺達の周りに限って規格外な使用人達が現れるな。」
「うふふ、お褒め頂き、光栄ですわ♪」
「ラウラはともかくユーシスは褒めていないでしょう……」
ラウラの意見に頷いたユーシスの言葉を聞いて微笑んだシャロンにアリサは呆れた表情で指摘した。
「それにしてもわざわざ銀製の食器を使うなんてね………大方それもメンフィルがアタシ達に危害を加えるつもりがない事を示す為として”殲滅天使”に指示されたんでしょう?」
「?それってどういう事。」
呆れた表情で溜息を吐いた後エリゼに問いかけたセリーヌの様子を見たフィーは不思議そうな表情で首を傾げてセリーヌに訊ねた。
「銀製の食器を使用するのは銀製の食器には『料理に毒は入っていない為、安心して料理を楽しんでほしい』という意味が込められているからなのだ。」
「銀は毒に反応するようになっている為、もし料理に毒物が混入されていた場合化学反応によっていち早く料理の中に毒物が混入されている事を察知できる事からそのような意味が銀製の食器に込められているのさ。」
アルゼイド子爵とオリヴァルト皇子の説明を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「銀製の食器を使
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