第32話
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ようにフィーはジト目で、ガイウスは困った表情で答え、サラ達の話を聞いたエマは苦笑していた。
「ハハ、ハヤシライスか。去年の実習を思い出すね。」
「うん……昼食に出された帝国軍伝統の食事に文句を言っていたクロウ君やアンちゃんもハヤシライスは絶賛して、お代わりまでしていたものね……」
一方ジョルジュとトワは懐かしそうな表情でかつての出来事を思い出していた。
「皆様がパンダグリュエルにいらっしゃる前にレン皇女殿下より、恐らく皆様は”今後”の事についての話し合いをすると思われるとの事ですから、凝った料理よりも素早く食事を終えるような料理を出してあげて欲しいと言われてメインはハヤシライスにしたのですが………他の料理の方がよろしかったでしょうか?」
エリゼの説明によってレンが和解条約を知った自分達が話し合う事も予測してエリゼに夕食の内容を指示していた事を知ったその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「シャロン殿の仰った通り、レン皇女殿下は和解条約の事を知った我々が話し合う事すらも推測し、我々がそうなるように誘導したようだな……」
「この様子じゃ、下手したら”殲滅天使”は貴族連合軍の行動も自分の掌の上で踊るように誘導するんじゃねえのか?」
「それに随分とタイミング良く夕食を持って来てくれたようだけど……まさかそれも”殲滅天使”の指示なのかしら?」
ラウラは重々しい様子を纏って呟き、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐き、サラは疲れた表情でエリゼに訊ねた。
「はい。先程退出した際にレン皇女殿下にそろそろ話が煮詰まるか、もしくは皆様が既に答えを出している頃だろうから、今の時間―――午後8時ちょうどに夕食を出すように指示をされました。」
そしてエリゼの答えを聞いたその場にいる全員は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「ま、まさかレン皇女殿下がそこまで見越してエリゼさんに夕食の配膳の時間まで指示していたなんて……」
「ハハ……さすがレン君だね。特に問題はないから、配膳を頼むよ。」
アルフィン皇女が驚いている中オリヴァルト皇子は苦笑しながら答えた。
「かしこまりました。」
「僭越ながら、私もお手伝い致しますわ。なんなりとお申しつけください。」
「ありがとうございます。でしたらまずは――――」
そしてエリゼはシャロンと共にその場にいる全員に夕食を配膳し、アリサ達は配膳された夕食を食べ始めた。
「……美味しい……」
「ガレリア要塞で食べたハヤシライスも美味しかったが、あの時以上に美味しく感じるな……」
「うむ、間違いなくこちらのハヤシライスの方が上だな。」
「この味ならば、三ツ星レストランにも出せるレベルだな。」
「付け合わせ
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