第31話
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は驚き、シャロンは真剣な表情で考え込み、ジョルジュは不安そうな表情で呟いた。
「それにしてもそんな事が自国で起こされたにも関わらず、よくリベールはその件を国際問題にして、メンフィルに賠償や謝罪を求めなかったわね?」
「そうね。幾ら自国でクーデターを起こした残党を炙り出す為とはいえ、自国の領土で騒乱が起こされた上”殲滅天使”はリベールの許可なく特務兵達を処刑しようとしていたしね。」
「どう考えても”殲滅天使”の行為は騒乱罪とリベールに対する”内政干渉”だろ……」
呆れた表情で呟いたセリーヌの意見にサラは頷き、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「まあ、問題にしたくてもてきなかったんじゃないの〜?メンフィルは”百日戦役”でエレボニアを圧倒できる程軍事力はある上、国力もエレボニアやカルバードとは比べものにならないくらいあるんだから、せっかくエレボニアやカルバード相手に確実に勝てる国と同盟を結べているリベールが自らメンフィルとの同盟破棄をするような事をする切っ掛けを作らないと思うし。」
ミリアムが呟いた言葉を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「ハハ……”お茶会事件”の後シルヴァン皇帝陛下もレン君の行動はさすがに行き過ぎた行動だと判断したのか、アリシア女王陛下と交渉してリベールがどこかの勢力から攻められるような事があり、リベールがメンフィルに救援を頼んだ際二度、無条件でメンフィルが軍を派遣してリベールに加勢する事とアリシア女王陛下が存命中の間は例えどんな事があろうと、同盟の破棄は行わない事を”詫びの条件”として納めたとの事だ。」
「ええっ!?という事はもしリベール王国とどこかの国で戦争が起こったら、メンフィル帝国が無条件でリベール王国に加勢するんですか!?」
「まさかリベールとメンフィルの間にそのような交渉があったとは……」
「……”百日戦役”、そして今回の戦争でかつては”大陸最強”を誇っていたエレボニア帝国相手に圧倒したメンフィル帝国の援軍を無条件で要請できる上同盟関係を更に強くできるのだから、”百日戦役”で多くの被害を被ったリベールとしては喉から手が出る程の好条件だな。」
ミリアムの発言にオリヴァルト皇子は苦笑しながら話の続きを答え、話の続きを知ったエリオットは驚き、クレア大尉は信じられない表情をし、ユーシスは真剣な表情で呟いた。
「あ、あの……もしかしてシルヴァン皇帝陛下がそのような条件をリベールに出し、その事によって”お茶会事件”が収まる事も予測できていたからレン皇女殿下はリベール王国で”お茶会事件”を起こしたんですか……?」
「あの娘自身はシルヴァン皇帝の判断は想定していなかったみたいな事は言っていたけど……メンフィルが持つ”力”、そしてリベールの
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