第31話
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ルフィン皇女が複雑そうな表情でユーシスの推測に同意し、アルフィン皇女の言葉が気になったオリヴァルト皇子はアルフィン皇女に訊ねた。
「実は和解交渉の際、第1条の内容であるカイエン公をメンフィルに引き渡す件でメンフィルが既にオルディスを制圧し、ナーシェン卿とオーレリア将軍を討った話も出て来たのですが……ナーシェン卿を討ったメンフィル軍の部隊はリィンさん率いる”L小隊”だったとの事です。」
「ええっ!?カイエン公の跡継ぎが戦死した件もリィン特務准将が関わっていたんですか!?」
「バリアハートの時もリィン特務准将と一緒にステラ特務大佐もいたから、それを考えるとステラ特務大佐はリィン特務准将が率いていた部隊の隊員だったと思うからもし部隊の編成がそのままだったら、ステラ特務大佐がカイエン公の跡継ぎを討った可能性は高いだろうね。」
「もしステラ特務大佐がカイエン公の跡継ぎを討っていたのならば、彼女は何を考えて婚約者を自分の手で討ったんだ……?」
「………………」
アルフィン皇女の説明を聞いたアリサは驚き、フィーは真剣な表情で推測し、ガイウスの疑問を聞いたマキアスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「話を君達の件に戻すが……レン君が特務部隊の”参謀”である以上、君達が特務部隊の指揮下に入らなくても、その後の君達の行動も恐らく彼女の策によって彼女が描いたシナリオへと誘導させられるかもしれないね……」
「”かも”じゃなくて、間違いなくそうなるに決まっているじゃない。」
「あはは……レンちゃんは”お茶会事件”の件がありますからねぇ。」
重々しい様子を纏って呟いたオリヴァルト皇子の推測にシェラザードは疲れた表情で指摘し、アネラスは苦笑し
「へ……そ、それってどういう事なんですか?」
「それにアネラスさんが言っている”お茶会事件”とは一体何の事なんだ………?」
「フム……”お茶会”とは一般的に茶などを飲みながら会話を楽しむ事を指すのだが……」
オリヴァルト皇子達の話を聞いたエリオットとガイウスは不思議そうな表情をし、ラウラは考え込んだ。そしてオリヴァルト皇子達は2年前かつてレンがリベールで暗躍した”お茶会”の内容を説明した。
「ええっ!?レン皇女殿下がリベールでクーデター事件を起こした残党を炙り出した上、メンフィルが開発した新兵器の実験をしたんですか!?」
「まさか劣化品とはいえ、”ゴスペル”を複製していたとは………下手をすればメンフィルの導力技術は既に”十三工房”に迫っているかもしれませんわね。」
「範囲が狭いとはいえ、2年前の”リベールの異変”で起こった”導力停止現象”を起こす兵器をメンフィルは既に開発していたのですか……」
”お茶会”の事を知ったアリサ
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