語られる過去
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私は、あの後ひたすら走り続けると目の前にナツ、ルーシィ、グレイ、ジュビアに会った。
「お前達、こんな所で何をしているんだ!早く帰れ!」
「俺達はエルザとハッピーを助けに来ただけだ!」
「アルマが別行動で1人で動いてんだ、合流するのを手伝ってくれエルザ!」
「まだハッピーが見つかってないの、お願いエルザ!」
「エルザさん!」
ナツとグレイ、ルーシィとジュビアに話を聞くと本当はアルマも一緒にいたが二手に別れて探そうという話になったらしい。
──不味い…!
「何故、アルマを一人にさせた!」
ルーシィとジュビアは顔を伏せ、グレイも悔しそうな顔をして俯いた。
「言い返せなかった。」
「どういう事だ、ナツ?」
ナツがぼそっと話し始めた。
「アイツ、何でかは分かんねぇけど何かとケリを付けるって顔をしてた。作戦とか言って俺達と分かれたけど、そんな顔をした奴を止められねぇよ。」
ナツは「俺の直感だけどな。」と付け足した。
「……ハッピーを連れ去ったのは多分、ミリアーナだ。」
そう私が言った瞬間、ナツは飛び出して言ってしまった。
「とりあえず、お前達はもうここから…」
「何言ってんだよエルザ。」
「そうよ、あの人達がエルザの昔の仲間なら私たちは今の仲間じゃない。」
「そうですよ、エルザさん。」
「お前だって偶には怖がったって良いんだよ。」
私はあまりにも嬉しい言葉であり、勿体無い言葉で涙を流した。
「……私がお前達の前に居られる今の内に話しておこう。」
私は話す事にした、この場所は何かや私の過去を。
「ここは"楽園の塔"と呼ばれる場所だ。昔、私や今回の首謀者であるジェラール、私を連れ去ったショウ、ウォーリー、シモン、ハッピーを連れ去ったミリアーナだろう。そしてもう1人。」
私は深呼吸をしてからゆっくりと。
「アルマだ。」
「「「な(え)!?」」」
「この塔に集められたのは、男女問わずに色んな村から連れ去られた子供や老人達が奴隷のような扱いを毎日受け"Rシステム"という物を建立させていた……」
私は思い出したくない過去を語った。
『皆で逃げよう…!』
ショウの立案で始まった逃亡。
『でも怖いよ……、私知ってる…兵士に見つかった後…どうなるか…』
『エルザ…』
『大丈夫、怖くないよ。』
そう言ってくれたのは、ある日この場所で仲良くなったジェラール。
『俺達が着いてる。』
『自由を、手に入れよう!』
ジェラールともう1人、私の憧れの人がそう言った瞬間私の中で恐怖は薄れた。
『うん!』
だが、結果的には兵士に見つかった。
そして立案者のみ
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