3 鬼兵隊
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いた。あと、一応忠告しとくけど、この部屋、この船の中では、
一番、晋助様に近い部屋だから、逃げ出そうもんなら、すぐ捕まるッスよ。
気を付けた方がいいッスよ。」
_「…ご忠告、感謝する。」
_「あと、着替えも用意してあるんで、それに着替えたら、すぐ私の部屋に来るッス。」
仕方がなかったので、とりあえず、頷いた。
また子が私の部屋から出ていくと、改めて、今の自分の服装を、一瞥した。
着ていたのは、高杉の着ていた、紫色の布地に、オレンジ色をした蝶の模様のついた 着物だった。
いったい、あいつは、どんだけ同じ着物を持ってんだか…。
なんの趣味だ?
…でもなんか、いい匂いがする。どこか懐かしいような…
なんだろう、この香り。
そんなことを考えながら、着替えの入った風呂敷を開くと、なんか、派手な衣装が出てきた。
まず、白の布地に、金の紅葉柄の刺?が施された、太ももまでの丈の着物と、青の帯。
そして、濃紺の網タイツに、短めの黒のブーツ。結構ヒールが高い。
あと、エメラルド色の、羽織だった。
早速、用意された服を着てみると自分でいうのもなんだが、
なんともまあ、きれいだった。
長い金色がかった銀髪を頭の上の方で結び、青いリボンを飾り付け、
化粧をすれば、完璧だった。
化粧を終えて、鏡の前でおかしくないか、チェックする。
チェックを終えて、部屋を出ようとすると、窓に続く障子の方から、
あいつの声が聞こえてきた。
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