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誘拐篇
2 思い立ったら、全力で急げ
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「宣言させる前に、この縄を解け。
    この状態で、宣言など…できんだろう?」


  _「…そうだな。ならば、ほどいてやろう。」



  その言葉通り、彼は持っていた刀で、腕の縄を斬った。

  _「さぁ…宣言しろ」

  じりじりと後ずさりしながら、時間を稼ぐ。

  _「ああ。宣言しよう。
    私は…私は、高杉…お前の仲間となることを…」


  高杉も一緒になって迫ってくる。
  だが、そのおかげで、銃を握れた。

  _「誓わない。」

  そして、持っていた銃を、彼に突き付けた。

  
  _「…そうか…。ならば、力ずくでも連れていく。」

  そう言って、彼も銃を構えた。

  こちらが撃とうとしたとき、彼が先に撃った。 

  何かが、私の首に当たる。
  そして私は、意識を失った。

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