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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第7話 「異なる流れ」
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部分があるかもしれない。
「何やら騒いでるみたいですがどうしてんですか?」
「あ、リニスさんちょうどいいところ。聞いてよショウがね……!」
「ちゃんと聞きますからまずは落ち着いてください。……それでどうされたんですか? ショウさんがアリシアさんの漫画でも買い忘れましたか?」
「ううん、それはちゃんと買ってきてくれた」
「なら他にケンカになる理由ってあります? 私の知る限りそれくらいしか原因が思いつかないのですが……アリシアさんはその漫画が大変お気に入りですし。あ、ちなみに私も読ませてもらっていますがお気に入りですよ。私は金髪ではありませんが、それに出てくる黒騎士さんはどことなくショウさんに似ていますしね。だからアリシアさんも新刊の発売日に読みたいほど……」
「リニスさん、リニスさん、リニスさ〜ん! それ以上は言わないで。割とわたしの性癖というか弱みになる部分をバラしてるから。もう騒がないからそれ以上はやめて。お願い、どうかご容赦を〜!」
若干涙目でしがみつくアリシアをリニスさんは笑顔であやし始める。
今の発言が天然なのかそうでないのか結論が出ないだけに……リニスさんは敵に回したくないタイプだ。腹の内が読めない人間を相手にするのが最も疲れるし。
まあ俺の知るはやてやシュテルのように必要もないのにちょっかいを出すようなことはしないだろう。だから気に障るようなことをしなければ大丈夫だとは思うが……。
「それで何が理由で騒いでたんですか?」
「それは……さっき街でばったりフェイト達に会った」
「まあ……偶然なのかショウさんに対する試練なのか、どちらにせよ良いとは言えないことですね。現状私達は中立ですが、事件に本格的に介入すれば管理局。どちらかといえばなのはさん達の味方になるわけですし……いっそフェイト達の手伝いしちゃいます?」
「ダメ! ダメだよリニスさん。お母さんに接触するのも難しいし、仮に上手く行ってもショウまで犯罪者になっちゃう。そんなことになったらショウの今後がめちゃくちゃ……あ」
アリシアの顔はどんどん赤くなっていく。
先ほどまでケンカしていた相手を思って必死になっていた自分が恥ずかしかったのか、微笑ましく見守るリニスさんに思うところがあったのか。アリシアは「とにかく行動方針は変えちゃダメだからぁぁぁッ!」と叫びながら自分の部屋に走って行ってしまった。
「……ショウさん」
「ん?」
「あの子は我が侭に見えるかもしれませんけど、ショウさんのことを大切に想っているんです。もちろん私も……なのであまりひとりで抱え込まないでくださいね。色々話してもらった方が私達も安心しますから」
「……分かった。善処するよ」
「ふふ、お願いしますね。それと……出来ればもう少しアリシアさんにも優しくしてください。
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