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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第7話 「異なる流れ」
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うと怒るよ」
俺の記憶にはアルフがフェイトにあれこれアドバイスするといった話が多いように思えるが、この頃はアルフよりもフェイトの方が上のようだ。まあ立場は対等でもアルフはフェイトには強く出れないといった方が正しいかもしれないが。
「ごめんフェイト。あたしが悪かったよ……これ以上は言わない」
「謝る相手は私じゃないよ」
「……あんたも悪かったね」
視線を合わせずに謝罪をするアルフ。本来は姉御肌というか気さくな性格なのだろうが、時期的にあまり他人を信用しようとしていないのだろう。さすがに小学生相手に今の態度もどうかと思うが……。
まあ時期的にアルフは生まれてからそれほど時間が経っていないだろうし、何より今の俺は魔力を隠したりするためにリミッターを掛けたりしていない。
魔導師としての力量は現在のフェイト達よりも上と思われるので戦闘になっても対応はできる。だが今の段階で戦闘になるのは好ましくない展開だ。
それに……魔力の有無やレイの存在はあちらもデバイスを持っているならば遅かれ早かれ確認されてしまう。フェイトのデバイスが俺の知るバルディッシュと同じならば並のデバイスよりも遥かに性能が良いのだから。
それ故に警戒されるのは仕方がない。
ただそれでも現状自分達にとって障害になるか分からない段階だからこそ、平和的に物事を収めようとしている可能性がある。
今の俺の立場は中立だ。なのは達と接触できていないこの段階でフェイトと事を構えるのは得策だとは言えない。ここは大人しく別れる方を選択するべきだろう。
「いえ、気にしてませんから」
「本当にごめんね」
「本当気にしてないから……じゃあこれで」
★
「ショウおっかえり〜! わたしの頼んでた漫画買って来てくれた?」
帰宅して早々自称お姉さんの元気な声が俺の耳を貫いた。
外出ができない時期であるため娯楽に飢えているのは分かる。外に出たい気持ちを我慢していることも知っている。だから漫画がほしいと言われたらそれくらい買ってくる。
だがしかし……先ほど俺はこの人物の妹に当たる同一の存在と会ってしまったのだ。こちらの方が幼い見た目ではあるが似ているし、声質だって近い。胸の内に思うところがあるのも仕方がないだろう。
「買ってきてくれたよね? 買ってきたよね? ね? ね? ね?」
「えぇい鬱陶しい。近づきながら何度も尋ねてくるな」
「そこまで言わなくてもいいじゃん。確かにわたしも悪いとは思うけど、ショウがすぐに返事をくれないのも悪いのに」
「それは否定しないが時期的に考えたいことが多いのは分かるだろ。それに……前々から思ってたがお前は人との距離感が近い」
少し前まであの子の父親代わりみたいな立場に居たというのに体の年齢に引っ張られるとこ
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