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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第7話 「異なる流れ」
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ちょっとそこのガキ、何ジロジロと見てんのさ」
「あ、その……」
まさかこのタイミングでこのふたりと遭遇するとは思っていなかっただけにすぐに言葉が出てこない。
いやそれ以上に魔導師であることがバレるのが不味い。事件が始まってからはレイも常に身に付けているし。さすがにここで戦うなんてことはしないだろうが……そんなことになると今後の流れが大きく異なってくる可能性が高くなる。
落ち着け……落ち着くんだ。魔力を持つ人間は魔法文化のない地球にも存在しているし、魔法文化のない世界に移る住む人間は存在しているんだ。
現状俺はフェイト達とジュエルシードを巡る場面で出くわしたことはない。むやみに敵を作るような真似はしないだろうし、下手に刺激しなければ大丈夫なはずだ。
「ダメだよアルフ。そんな言い方したら怖がらせちゃう」
「でもあいつが……」
「アルフ」
「……分かったよ。フェイトがそう言うなら……悪かったね」
フェイトの優しさやアルフのフェイト第一主義みたいなところはこの世界の健在のようだ。それに安心感を覚える一方で、今後なのはサイドとして敵対したときに通常よりも敵対心を覚えられそうだ。そう考えると少し憂鬱でもある。
「君……ごめんね」
「いや……こっちも見てたのは事実だから。金髪が目に入ったから友達かなと思って」
「そうなんだ……」
フェイトの瞳からは敵意のようなものは感じない。
……ただ寂しい目をしてる。この子も俺の知る彼女のようにプレシアから酷い仕打ちにあってきたのだろう。それを振り向いてもらうために今も頑張って……
事件後もプレシアを生存させる。
それが俺の今回の事件で行うと決めたことだ。プレシアの扱いがどうなるかは分からないが、俺の知っている別れ方になるよりもずっとマシだろう。プレシアも今はまだアリシアに囚われているだろうが、フェイトへの仕打ちは重ねて見ていない証拠でもある。きっかけさえあれば……
「えっと……私の顔に何か付いてるかな?」
「え……いや別に」
「あんた……まさかフェイトに対して良からぬことを考えてるんじゃないだろうね。あたしの目が黒いうちはそんなこと許さないからね!」
この頃のアルフがフェイトのことになるとこういう風になるのは分かっていることだが、せめて数年後に言ってほしいものだ。
俺も含めてフェイトも同年代よりは精神年齢は高いだろうが、それでも小学3年生くらいでその手のことは考えないだろう。まあ最近の子供はそういうことも早いらしいし、一概にないとも言えないのだが。少なくとも俺やこの子には当てはまらないだろう。この子は今そんなことを意識できる時期でもないだろうから。
「ア、アルフ、だからそんなこと言ったらダメだって」
「だけどさ……」
「それ以上言
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