ペルソナ3
1791話
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でも、その人物の本質に近いような外見の存在……それも普通の人には見えないような存在が、少しの間だけ姿を現して戦ってくれるらしい」
「……少しの間、ね。それで、どうすればそのペルソナってのが覚醒するの?」
「恐らく死ぬような目に遭うのが一番早いって話だ」
そう告げた瞬間、ゆかりの表情が心底嫌そうなものになる。
まぁ、その気持ちは分からないでもない。
普通なら、死ぬとか言われて納得出来る訳がないのだから。
「一応他にペルソナ使いが誰なのかというのは聞いてるし、もし何ならそっちの方に話を聞きに行ってみるか? 影時間についても、俺達が関わるよりずっと前から関わっていたって話だし、俺達が持ってないような情報を持っている可能性は高いぞ」
もっとも戦力不足という事で、タルタロスには殆ど手を出していなかったらしいから、そういう点で考えれば、俺達の方が重要な情報を持っている可能性は高いんだが。
特に小ボスとか、ターミナルとか、その辺の情報は多分向こうも知らないだろう。
「……私とアクセルが巻き込まれた、あの日が影時間の最初の日って訳じゃなかったのね」
「らしいな。で、どうする? 正直なところ、俺はペルソナって能力に結構興味あるんだが……」
そう言いつつ、以前ゆかりが桐条グループの名前を聞いた時に見せた反応を考えると、ちょっと難しいだろうな、という予想は出来ていた。
なので、まずは桐条グループとは関係ない方の名前を出す。
「片方は、ボクシング部に所属している、真田明彦」
その名前を告げた瞬間、ゆかりの表情が驚愕に変わる。
「どうやら知ってるらしいな。まぁ、あんなにファンが多いんだから、そうであっても不思議じゃないけど」
「……ええ、知ってるわ。真田先輩は学校でも有名人だもの。けど、あの真田先輩が? もしかして、そのペルソナ使いっていうのになったから強いのかしら?」
「違うと思うぞ」
ゆかりの疑問に、俺はそう言葉を発する。
以前月光館学園に気配遮断を使って忍び込んだ時に見た感じだと、特にペルソナで身体能力が上がっているといった様子はなかった。
勿論、影時間でシャドウと戦ったりした経験があり、その実戦経験から他の者達と比べて高い身体能力を持っているという可能性は十分にあったが。
部活中の練習に対する熱中具合を見る限り、かなりストイックに身体を鍛えているように見えた。
……さすがに、ムラタ程ではないが。
だが、真田を見て恐らくホワイトスターで現在も訓練をしているだろうムラタを思い浮かべても、決しておかしくはないだろう。
「どちらかと言えば、あの真田って男は自分を鍛えるのを楽しんでいる……そんな感じだな」
「ふーん……うん? ちょっと、アクセル。あんた何で真田先輩を知っ
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