暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1791話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 影時間が始まる、少し前……PM11時くらいに、ゆかりの部屋まで影のゲートで移動すると、準備万端といった様子のゆかりを連れて、俺の部屋に戻ってくる。
 いつもより早い時間に合流するという事に不思議そうな様子のゆかりだったが、今回は色々と話しておくべき事があった。

「で? 話って何よ?」

 俺が空間倉庫から取り出した暖かいミルクティーを飲みながらそう告げてくるゆかりに、俺も同じミルクティーを飲みながら口を開く。

「まず、俺達が毎日のように取り込まれている、あの現象。あれは正確には影時間と言うらしい」
「え?」
「それで、俺達が塔と呼んでいる場所。あそこは正確にはタルタロスと言うらしい」
「ちょっ、ちょっと……」
「で、最後に俺達が影と呼んでいる存在。それはシャドウというのが正式名称らしいな」
「ちょっと待ってってば!」

 我慢出来なくなったとでも言いたげに、ゆかりが叫ぶ。
 まぁ、その気持ちは分からないでもないが。

「何で? 何で急にそんなに正式名称とかが出てくるのよ? ……もしかして、影のゲートで変な場所に侵入したりしてないでしょうね?」
「本当はそれも考えたんだけどな。……けど、そもそもの話、どこに行けば影時間について研究しているのかってのが分からなかったし」
「……ちょっと、犯罪とかはごめんよ?」
「普通にタルタロスに挑む時に銃刀法違反はしてるんだけどな。ああ、でも弓だと別に問題はないのか? 俺のゲイ・ボルグも普段は空間倉庫の中に入ってたし」

 そう言った時、ゆかりが何かを思い出したように俺の方に視線を向けてくる。

「そう言えば、アクセルの持っている槍って、ゲイ・ボルグって言うのよね。ちょっと図書館で調べてみたけど、それってアイルランドの英雄、クー・フーリンが使ってた槍の名前よね? レプリカか何か?」
「いや、本物だ。クー・フーリン本人から貰った」
「……え?」

 俺の口から出た言葉が理解出来ないといった様子で、口を大きく開けるゆかり。
 顔立ちが整っているゆかりだが、口を大きく開けている状況を見れば若干間の抜けた顔に見えるな。
 そんな事を考えていると、やがてゆかりは再起動する。

「ちょっ、どういう事よそれ! 伝承とかに出てくる英雄よ!?」
「俺が他の世界に行ってるって話を忘れたのか? まぁ、聖杯戦争の時は半ば強引に引っ張られた形だったが。……とにかく、過去の英霊……簡単に言えば英雄の幽霊を使役して戦う魔術儀式に参加したんだよ。その時、クー・フーリン、佐々木小次郎、ヘラクレスとかと戦ってな。後、金ぴか。それで、クー・フーリンに勝ったら、ゲイ・ボルグを貰ったんだよ」
「ゆっ! ……金ぴか?」

 何故かクー・フーリンやゲイ・ボルグという単語ではなく、金ぴかという単語
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ