0131話『狭霧と天霧の歓迎』
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ていて嬉しそうです……」
「ばっ!? そんなわけないだろ狭霧! だいたいアタシは司令官の事をどうも思って、思ってなんか……その、ごにょごにょ……」
最後の方ではもう顔を赤くして小声になっている感じなので説得力は皆無だった。
そんな敷波の姿に綾波が嬉しそうな笑顔を浮かべながら、
「あ〜……敷波ちゃんの照れてる姿、癒されますねー、感謝です」
「あ。綾波姉が少しトリップしちゃった……恍惚とした表情を浮かべていますね」
「綾波姉さんは敷波姉さんの事となるとネジが緩んじゃいますからね……」
「キタコレ! さっすが敷波姉、綾波姉を落とすのが綾波型の中で一番のツンデレぶり!」
「漣、あんたねぇ……あとで覚えておきなよぉ……」
涙目でそう言う敷波はただただ可愛いだけであったというのは綾波型勢ん院の共通の認識となった。
「あはは! なかなか楽しいじゃないか!」
「う、うん……天霧ちゃん。こうして姉さん達とお話が出来るなんて思ってもなかったから狭霧も嬉しい……」
狭霧と天霧はそれでここに来ることが出来てよかったと心の底から思うようになっていた。
この世界に再び艦娘として深海棲艦と戦うために人型の形で生き返ったのだからてっきりもっと軍隊らしいことになっているのではないかと二人は少しばかり不安になっていたのだ。
だけどいざこの鎮守府に来てみれば確かに軍隊っぽさはあるけどみんながみんな楽しそうに色々と楽しんでいる姿を見たために二人の心の中ではもう不安は無くなっていた。
そしてこの鎮守府の長である提督自身が艦娘というのにも驚かされたのも言うまでもない事だった。
それで天霧は綾波に提督について聞いてみることにした。
「ところで綾波姉。ちょっと聞きたいんだけどどうして提督はその、なんだ? 榛名さんと一緒になっているんだ……?」
「あー、その件ですか……。そうですねー、そうするとまずは私達の生い立ちも語らないといけませんね」
それで綾波は天霧と狭霧の二人にこう話した。
前回の大規模作戦と今回の大規模作戦以外の艦娘達は全員もとはただのゲームのデータだったという事を。
「……え? ゲームのデータ、ですか……?」
「うん、そう。驚くのも分かる話だけど私達はもともと『艦隊これくしょん』というゲームのキャラクターだったんだよ。だけど、そうね……。あの謎の光が原因で私達はこうして本物の身体を得て司令官もこの世界に榛名さんと一体化して来てしまっていたの……」
綾波が少し懐かしそうに語る。
そう、春先の出来事だった。
謎の光によってこの世界に連れてこられた艦娘達は提督と一緒になってこの世界で生きていくためにいろいろと勉強をしたことを二人に語った。
その際にこの世界で分かった艦娘達の扱いなど……。
「なるほどな……そ
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