暁 〜小説投稿サイト〜
守りたいと思ったんだ
1話
[1/3]

[1] 最後 [2]次話
 時は2015年人理継続保障機関“カルデア”にマスター候補生として48人目の最後の一人として彼、藤丸六香は選ばれた。

「……眠い」

 立香は到着と同時に訓練を受けて元々眠かったが更に眠くなった様で壁にもたれ掛かって眠りかけている、すると不思議な犬みたいな生物が彼を気にかけるように見つめてくる。

「大丈夫ですか先輩?」

「君は?」

「いきなり難しい質問なので返答に困ります。名乗るほどでもない__とか?」

「ふふ、なんだそれ、名乗ってなかったな、俺は藤丸立香よろしくな」

「フォウ!キュー……フォウ!!」

「失念してました、貴方の紹介がまだでしたねフォウさん。
このリスっぽい方がフォウ、このカルデアを自由に散歩する特権生物です。
私はフォウさんに誘導され眠たそうな先輩を発見したんです」

「フォウ!ンキュ、フォーウ」

 フォウがそれを言うとまた何処かに行く。

「……また何処かに行ってしまいました、あの様に特に法則性もなく散歩しています」

「へえ、不思議だな」

「はい、私以外には近寄らないのですが、先輩は気に入られたようです、おめでとうございます、カルデアで二人目のフォウのお世話係の誕生です」

「ああ、そこにいたのかマシュ、駄目だぞ、断りもなしで移動するのは良くないと……おっと、先客がいたんだな、君は……そうか、今日から配属された新人さんだね、私はレフ・ライノワール、ここで働かせてもらっている技師の一人だ」

 モスグリーンのタキシードとシリクハットを被ったどこか怪しいような男性レフが少女、マシュに注意しようとしたが立香の存在に気づく。

「(フォウはこの人が来ることをわかっていなくなったのか?……偶然だよな)」

 立香はフォウがいなくなったタイミングでレフが来たことに疑問を持つが気にしないことにする。

「君の名前は?」

「藤丸立香です」

「ふむ、立香君と、招集された48人の適性者、その最後の一人というワケか、ようこそカルデアへ、歓迎するよ」

「どうも」

 レフが立香を歓迎してくれる、立香はとりあえず例を言う。

「一般公募のようだけど、訓練期間はどれくらいだい?一年?半年?それとも最短の三ヶ月?」

「10年くらい?」

「それはなんの訓練だい」

「槍です」

「なるほど、全くの素人というわけか、ああ……そういえば、数会わせに採用した一般枠があるんだっけ、君はそのひとりだったか、申し訳ない、配慮に欠けた質問だった」

「いえ、別に気にしてないですよ」

 レフの態度は本当に申し訳ないと思っているのがわかり、立香は本当に気にしてない素振りを見せる。

「そうかありがとう、けど一般枠だからって悲観しないでほ
[1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ