ペルソナ3
1790話
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が、どうする?」
「そう、だな……どうしたものやら」
正直なところ、この世界に戸籍の存在していない俺としては、桐条グループと繋がりを作るというのは非常に嬉しい。
だが、W世界と違って、この世界の俺はあくまでも1人の人間でしかない。
一応ゆかりが仲間にいるが、別に最期まで俺の行動に付き合う運命共同体って訳でもないしな。
そんな状況で桐条グループという大きな勢力に近づくのは、戸籍の件を含めて大きな利益があるが、同時に大きな不利益もある。
その桐条グループにしても、俺に協力するのは当然何らかの利益があるからだろうし。
……ホワイトスターと自由に行き来出来るようになっているのであれば、その辺は全く心配しなくてもいいんだが。
いや、そもそもホワイトスターと行き来出来るのなら、別に桐条グループと接触する必要そのものがなくなるんだろうが。
「そうだな、少し待ってくれ。俺だけの問題じゃない以上、俺だけの判断で決める訳にもいかないし」
「……分かった。まぁ、お前がそう言うのであれば、それでも構わねえ。俺も、無理にとは言わねえしな」
荒垣も、別に無理して桐条グループと繋ぎを作れというわけじゃなく、あくまでも俺達がその気になったら……そう思っての事だったのだろう。
何だかんだと面倒見のいい荒垣だけに、気遣い上手ではある。
「とにかく話を戻すと、ペルソナって能力を使えるようになるには、そう簡単に……って訳にはいかないんだな?」
「ああ。死を疑似体験するといいらしいな。俺達は、トリガーとして本物そっくりの拳銃で自分を撃つ真似をしている。勿論、その拳銃は本物じゃないから弾が出ないがな」
「死の疑似体験か。……そういう意味だと、タルタロスを攻略している俺達はそれなりに有利なのかもしれないな」
……まぁ、今のところ出てきているシャドウは、どれも弱い奴ばかりだから、とてもではないが死を疑似体験するといった真似は出来ていないが。
本格的にゆかりだけで戦闘させるか? それこそ、炎獣もつけないで。
しかも俺がいれば、いざという時は助けて貰えるという甘えもありそうだから、離れている必要もあるだろう。
「まぁ、その辺りは好きにしな。……一応気をつけた方がいいと思うがな」
一応の忠告に頷き、荒垣が知ってる限りの情報を貰う。
もっとも、荒垣もここ数年は影時間には関わっていないって事で、そこまで詳細な情報はなかったが。
寧ろ、荒垣からはタルタロスについての詳しい情報を求められた。
本来ならこいうのは、それこそ情報料を貰ったりするのだろう。
だが、荒垣からはこちらも色々と重要な情報を貰っている以上、こちらから情報量を要求するといった真似は出来なかった。
……何故影時間に関わっていない荒垣がタルタロ
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