ペルソナ3
1790話
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れてくれ。それで、影時間とシャドウについては大体分かったが……ペルソナってのは具体的にどんなのなんだ?」
荒垣が匂わせているのを聞く限り、強力な武器か能力……といったものだと思うんだが。
「ペルソナか。……そうだな、俺にとっては一種の呪いに近い代物だ」
「呪い?」
苦々しげに……それこそ、これまで見てきた中で最大限に苦々しげな様子を見せる荒垣。
ペルソナという存在に対して、何か思っているのは間違いないんだろうが……それを聞いても、恐らく答えはしないだろう。
とにかく、ペルソナというのは安全な武器とか能力ではなく、何らかの負の方面にも関係があるというのは事実らしい。
「そう、呪いって一面もあると覚えておけばいい。……そうだな、詳しい事は残念ながら俺にも分からないが、ペルソナ使いの本質が何らかの形をとって現実に干渉する……だったか? 正確なところは分からないが、そんな認識でいいと思う」
「なるほど、そういう能力か。……一種の守護霊とか、そういう風に考えてもいいのか?」
「……どうだろうな。俺個人としては、その意見には賛成したくねぇ。ただ、分かりやすいのであれば、そんな認識でもいだろうよ。いや、そんな事よりも、ペルソナを自分で感じることは出来ねえのか?」
「残念ながらな」
そもそも、俺はこの世界の人間ではない。
もしペルソナというのが、この世界の人間しか使う事が出来ないのであれば、元から俺はペルソナ使いになる資質は存在しないだろう。
だが……この世界の人間ではない俺は無理であっても、ゆかりはどうなんだろうな?
ペルソナ使いになる素質は十分にあると思うんだが。
「……しみじみと思うぜ。よくもまぁ、ペルソナもない状態のままでタルタロスを攻略出来るってな」
「ま、地力が違うからな」
フライドポテトを口に運びながら、そう告げる。
そんな俺に対し、荒垣は呆れたように溜息を吐いてから口を開く。
「残念ながら、具体的にどうすればペルソナに覚醒するのかってのは俺にも分からねえ。俺は、気が付いたら覚醒していた口だからな。ただ……シャドウや影時間、タルタロスについてもそうだが、桐条グループならもっと詳しい事が分かるかもしれないな。特に桐条は史上初めてペルソナを覚醒したペルソナ使いだし」
「へぇ、それは興味深いな」
もっとも、あくまでもそう言われてるだけで、実際には知られていないペルソナ使いがいた……とかでも、不思議ではないが。
そもそも、この世界特有の能力ではあっても、ペルソナという能力が最近までは見つからなかったという可能性は、ちょっとどうかと思うし。
今そんな事を言っても意味がないから、口にはしないが。
「お前がその気なら、桐条……桐条グループの後継者に紹介してもいい
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