Яお菓子な塔の物語(3)
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カップケーキがなくなってしまったの、全部食べちゃったの。
あーあ…つまらないの。
カラの大皿なんか見てもつまらないの。
「ダレかー ダレかー いないのー!?
お菓子がなくなったのー。 お腹がすいて死んでしまうのー」
食べ物がないの、そう思っただけで急激にお腹が空いてくるの。
「ダレか…いないの? ううっ…お腹…すいたの」
『お腹、空いたんですか?』
ビックリなの、扉の所にいたはずの赤い頭巾の子がすぐ近くに居たの。
でもいいの、この際ダレでもいいの、お菓子を持ってきてくれるのなら
「そうなの。今日はまだ、七回しかお菓子食べてないの」
『それは大変ですね。じゃあボクがその空腹を満たしてあげますよ♪』
「本当なの? アタチ今度はあま〜いキャラメルソースのかかった…」
シュッ
「…え なの?」
何が…起きたの?
赤い頭巾の子の拳がアタチの顔スレスレを掠めたの。
寝転んでいた玉座の端が崩れているの、どうして…どうして崩れているの
赤い頭巾の子の顔を見上げると
『ゴメンなさい。外してしまいました、でも次は当てるので安心してください♪』
あの子は笑顔に 愉快そうに言うの
「…どう…して…なの? なんで…アタチ……死んじゃうの…」
『だって、死ねばもうお腹は空きませんよ? アハハハッ♪
これでもう空腹で悩むことがなくなりますね♪』
死―
死―?
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死アタチ…死んじゃうの…?
イヤなのー!!
「そんなこと頼んでないの! そんなのイラナイの!!」
『わっと♪』
あの子を突き飛ばすの でも全然効いてないの ビクともしてないの
逃げないと―
早く 少しでも早く あの子から逃げないと
死―
あの子に コロされてしまうの―
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