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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0130話『ステビア海、そして増える仲間達』
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いているのかい……?」
「ああ。その件か初月。うん、輸送でのボスはどうにも脳筋な艦隊編成らしい。戦艦ル級が四体に駆逐艦が二隻というらしい」
「なるほど……だから雲龍で制空権を取って弾着で殴ろうという訳だね」
「そういうことだ。だけど道中が結構やはり危ないらしい。だから……霧島、雲龍」
「はい、司令」
「……うん、なに?」

それで自制していた霧島と雲龍を呼ぶ。
雲龍に関してはただぼうっとしていただけだとも思うけどね。反応が返ってくるのが微妙に遅かったから。
とにかく、

「大型艦の二人にはぜひとも頑張ってもらいたい。せっかく水上打撃で輸送作戦が出来るのだから暴れて来てくれ」
「わかりました、司令! この霧島、頑張らせていただきますね!」
「うん……雲龍も頑張る」
「うん。それじゃさっそくだけどみんなには出撃してもらいたい。健闘を祈っているよ」
「「「了解!」」」

それでみんなは私に敬礼をして出撃準備を済ませて出撃していった。
天霧もできれば早めに助けてくれるとありがたいしな。
……そう言えば今日の午後頃にはE―2の報酬艦である『旗風』もうちの鎮守府に配属されるために輸送トラックで送られてくるという。
それならみんなが出撃している間に神風たちに迎えにいってもらったほうがいいな。
それで私は神風の部屋へと連絡を入れる。
神風はすぐに出たようで、

『司令官? どうしたの?』
「ああ。神風、今日の午後頃には旗風がうちの鎮守府に贈られてくるという。だから正門前まで迎えに行ってもらいたい」
『ッ! わかったわ! どうせならみんなも連れて迎えに行ってくるわ』

どこか嬉しそうに声を弾ませている神風。
そうだよな、嬉しいに決まっている。
神風はともかく春風たちはついに第五駆逐隊が揃うのだからなおさら嬉しいだろうな。
もしかしたら天霧と着任はほぼ同時に行われるかもしれないという思いを抱きながらも出撃の報告を私は執務室で待っていた。





神風は提督から電話でその話を聞いていても立ってもいられなくなったのでさっそくとばかりに春風、朝風、松風の三人を食堂へと集めて、

「それじゃみんな! 旗風の歓迎会を開くわよ!」
「いい考えだな神風の姉貴」
「ええ、とてもいいと思いますわ。神風お姉さま」
「うん。ついに旗風が来るのね。朝風も歓迎するんだからね!」
「まぁまずは執務室へと案内しないといけないけどね」
「まぁ当然よね」
「はい」
「そうだな」

それで四人はさっさと食事を済ませて旗風を迎え入れるために正門へと足を運んでいた。
正門では一台の軍用トラックがすでに到着しており、運転手の軍服の男性が、

「ああ。君達はもしかして神風型のみんなかな……?」
「はい、そうです! 私
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