第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
15.今回のオチ
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ざけ半分に言った。とうのレミリアは、ええ……、という顔になっていた。フランは当然じゃん?と顔を傾げていた。確かに正論ではあるけれど。
「お姉様、言ったよね。自分の部屋に居なさいって。だから、パチュリーにいって共有の部屋にしてもらったの。共有の部屋ならパチュリーの部屋でもありながら私の部屋でもある。英語で言うとルームシェア」
『それは私のネタですよ!』
このスタンドは無駄なところで反応しないでもらいたい。
「まあ、ルームシェアは置いといてだ」
「置いといておけない問題よ!」
「それとプリンはどう絡んでくるんだ?」ムシ
「聞いてよお兄様!」
「誰がお兄様だ」
「お姉様が私がおやつにとっておいたプリンを食べたんだよ!昔私がやったときは自分はマジギレしたくせに!」
「え?そんなしょうもない姉妹喧嘩が今回の騒動の元凶なのか」
それはないよな、と丞一は切実に願った。神様は居候先の駄神二柱しか知らないが神に願った。
誰だってそうする。
丞一もそうしてる。
恐る恐るレミリアを見るとめちゃくちゃ目が泳いでいた。寧ろバタフライをしていた。見事なバタフライで水しぶきがすごい。心当たりがあるようだ。
「それでね、お兄様。私、前本で読んだんだ。『やられたらやり返す、倍返しだ!』」
確かにもう古いが幻想入りしているのか?それ。もしかしたら早苗や丞一が幻想入りしたときに変なものまで紛れ込んだのかもしれない。
「だから、倍返しするために。まず手始めに、お姉様のプリンをお釈迦にしようとしたんだよ!」
そこで丞一はパチュリーの言葉を思い出した。
『棚や冷蔵庫の物はもうお陀仏や』
「そこが伏線かぁぁぁぁぁぁぁ!!」
丞一は頭を抱え絶叫した。
「じゃあ、何!?フランは別にレミリアに何かしようとしたわけじゃなくて」
「そんなことする訳ないじゃん。だって、こんなのでもフランの家族だもん!………ただちょっと仕上げをしようとはしたけど(ボソ」
最後に何を言ったかはわからなかったが、その前の言葉は丞一たちを安心させるには十分だった。レミリアに至っては既に涙目だ。今すぐにでもフランに泣きつきそうである。どっちが姉かがわからない。
霊夢は霊夢で迅に話しかけていた。
「あんたには今回の異変の結末、『見えて』いたんでしょ」
「まあ、このシーンだけは」
最初から最後までわかっちゃったらつまらないじゃん?と付け加えた。何とも彼らしい言葉である。
「はあ、今回はとんだ異変ね。こんな珍騒動になるだなんて」
霊夢は、はあ、とため息をついた。
「まあまあ、霊夢。後味の悪い終わり方よりずっといいじゃねーか!私は好きだぜ!ハッピーエンド!」
魔理沙がうまくまとめたところでみんながみんな一息つき、ついにレミリアがフランに泣き
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