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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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「スバル、ティアナ、ごめん。おやすみは一旦中断」
「はい!」
「大丈夫です」
「救急の手配はこっちでする。二人はそのままその子とケースを保護。応急手当をしてあげて」
「はい!」
なのははスターズ分隊へ、フェイトはライトニング分隊へ指示を出す。
はやてもまた連絡を聞き、上着を羽織ながら、
「全員、待機体勢。席をはずしてる子たちは配置に戻ってな」
「はい!」
「安全確実に保護するよ。レリックもその女の子もや」
「了解」
返事はシャリオがしたが、全員にも通信で伝わっていた。
彼女が部隊長室から出て行く後をリインが追い、扉が閉まる。その閉まる音が気持ちが切り替わる合図のように思えた。
「リイン、聖王教か……いや」
ふと、足を止めた。
「八神部隊長?」
「……リイン」
「はい。なんですか?」
「コタロウさんに連絡取れるか?
「ネ……コタロウさんにですか? わかりました」
あらたまってどうしたのだろうと思いながらリインはコタロウに連絡をとる。
「コタロウさん?」
「はい」
「シャマル、ヴァイスくんに同行してください。以降はそれぞれの隊長の指示、あるいは臨機応変に。行動はお任せします」
「わかりました」
そこで、通信が切れる。
「……八神部隊長、なぜコタロウさんだけに個別で命令を?」
隊長たちはそれから部下へ展開していくので当然だが、コタロウは一隊員であり個別に指示を出すのは違和感しかなかった。
「うん、あんな」
はやては廊下を移動しながらリインに電子としての書類をみせた。彼は直接紙媒体で承認を仰いだが、管理は電子でも行われている。
「……緊急時の武装局員申請願?」
「そうや」
と、はやては続けた。
「平時に万事に備えるという意味で、スバルたちがオフシフトになってすぐな。武装局員申請というのもどちらかというと、コタロウさん自身への命令の幅を広げるためのものや。多分、私らへの配慮や思うんよ。自由度をあげる上でな」
なるほど。と頷く。
「あ、なのは隊長たちにも伝えておかないとな」
よく気がつきますね。というリインの言葉に同意しながら、はやては足取りを速めた。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第36話 『ネムノキ』
はやてが聖王教会にこれから起こりうる懸念を話しつつ、シグナムが戻ろうとする頃、なのは、フェイト、シャマルを乗せたヘリはエリオたちが定めたポイントに到着していた。
「バイタルも安定しているし、心配
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