暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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が呼ばれた事故現場にあったのはガジェットの残骸と、壊れた生体ポッドなんです」
現場を思い出しながら報告している。
「ちょうど、5、6歳の子どもが入るくらいの……近くになにか重いものを引きずって歩いたような跡があって。それを辿っていこうとした最中連絡を受けた次第です」
それから、とさらに、
「この生体ポッド、少し前の事件でよく見た覚えがあるんです」
はやてが頷くのを女性が確認すると苦虫の噛み潰したような表情をしながら次の言葉を綴る。
「……人造魔導士計画の素体培養器」
ヴァイスは片眉を吊り上げ、前を睨む。女性局員はさらに続けた。
「これは、あくまで推測なのですが……あの子は人造魔導士の素材として造りだされた子どもではないかと」
そうしていくつかやり取りをした後通信は切れ、ヴァイスの耳にヘリの音が優先しだしたころ、
「人造魔導士か、俺にゃ全然わかりませんがね。こんな子どもをいろいろいじくって何がいいのやら」
隣に話しかけるように言ったのだが、応えが返ってこなかったのでふと隣を向く。
「……何をしているので?」
コタロウの前にある画面が開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し、彼の指がまるで一本一本独立して生きているような気味の悪い動きしていた。
「つい先ほどから高町一等空尉とテスタロッサ・ハラオウン執務官が対処されている空圏内でのガジェットの数が増加しており」
いつものコンピュータの扱いより段違いに速い指の動きをしている。
「虚が実の中に混ざっているのかと想定し、解析しています」
まさかと、ヴァイスが閉じてないひとつの画面を覗き込むとソナーに映っている敵の数が突然現れたように増えているのがわかる。さらにヴァイスは会話目的でなく通信室とをつなぐと、
「波形チェック、誤認じゃないの?」
「――問題、出ません! どのチェックも実機としか」
あわただしいやりとりが行われていた。
「……解析終了」
「え。終了って、わかったってことですか?」
「はい」
まだ、向こうでは激しい解析が行われていた。
「それじゃあ、それをみんなに教えてあげれば」
「グランセニック陸曹」
「は、はい」
「一度確認させていいただきますが、それは命令ですか?」
「……」
そういわれて、改めて思考する。命令と言えばすぐにでも送る事は可能だ。しかし、
(送れば、問題は一気に解決。アルトたちの負担も減ってなのはさんたちに貢献できるが……)
なにかひっかかる。
(これで事件が解決すればいいが、これで終わりなわけがない…
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